第13話

『お盆の任務1』
4,016
2020/10/23 14:20
鎹鴉「北北西!北北西!次ノ任務ハ北北西!」
炭治郎「分かった分かった。あまりつつかないでくれ!」
伊之助「おい子分共!早く行くぞ!」
善逸「うるっさいわ!!うわぁぁぁぁ行きなくないよぉぉぉぉぉぉ!!」
伊之助「相変わらずお前は弱味噌だな!」
炭治郎たちは、いつものメンバーで新たな任務場所へ向かっている。
善逸「...なぁ炭治郎、お前からずっと苦しそうな音がするんだけど大丈夫?」
炭治郎「大丈夫だ。前の戦いでの傷が少し痛むだけだから」


ーーーーーー

3人は山へ到着し、どんどん奥へ進んでいく。
炭治郎「(...あれ?なんだかここ...)」
その時、3人の優れた五感が敵の存在を捉えた。
善逸「.....もう!?早くない!?」
伊之助「お前より俺の方が先に気づいてたね!」
炭治郎「匂いからしてかなり人を喰べているみたいだ」
伊之助「あぁ!ビリビリするぜ!」
3人は背中を向かい合わせ、刀を握る。
炭治郎は鼻に神経を集中させた。
炭治郎「(!)下だ!!」
バッ!と勢いよく高く飛ぶと、下から太い蔓が伸びてきた。
鬼「チッッ!逃がしたか!」
鬼「でも獲物はコイツで間違いないよぉ?耳に花札のような飾りをつけてるぅ」
鬼「.....」
炭治郎「...善逸、伊之助。ここはそれぞれ一体の鬼と戦おう」
伊之助「おぅ!じゃあ俺はアイツを倒す!!」
伊之助はダダダッと言葉遣いが荒い鬼に向かって走り出した。
炭治郎「じゃあ俺は無口な方を引き受けるから、ふわふわした方を頼んだぞ、善逸!」
善逸「えっ!?ちょっ!!」
こうして戦いが始まった。


ーーーーーー

炭治郎「(...?攻撃もしかけてこない...本当に強いのか?)」
2人とは離れて、無口な鬼と向かい合う。
炭治郎を追っては来たが、攻撃をしかけてこない。
炭治郎「(でも関係ないか)...水の呼吸 肆ノ型・打ち潮!」
スパン、と簡単に頸が斬れた。
思ったより弱かったな、と後ろを振り向くと。
炭治郎「!?(その姿!!!)」
体が崩壊しているどころか頭は再生していて、見た目や匂いがさっきと変わっていた。
まるで、那田蜘蛛山で出会った──── ──────────累のようだった。


……To be continued

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