目が覚めるとベッドに1人横たわっていた 。
不思議に思い 、辺りを見回すと
チャンビンさんは椅子に座り仕事をしていた 。
別人 。
さっきのチャンビンさんは何者 ??
と渡されたのは水 。
チャンビンさんって一体どこまで
女性のこと知ってるの !?!?
そういえばホストだっけ ㅎ
それなら慣れてて当たり前か 。
どこか胸が痛んだのはきっと気の所為 。
スマホの電源を入れると
時刻は深夜2時と表示されている 。
ただでさえ意識飛ばして迷惑かけてる私
これ以上迷惑はかけられない 。
身支度を済ませて建物を出る 。
チャンビンさんはお店の外まで見送ってくれた 。
この街だからなのかは知らないけど
どんな遅い時間でも賑わっている 。
振り返ると手を振られていた 。
私も小さく振り返し 、前を向く 。
肌寒いな ~ と思いながらポケットに手を入れると
くしゃ と音を立てるあるモノ 。
取り出すと小さな紙が入っていた 。
中を開くと
「また会いたい 、気が向いたら連絡して」
と書かれた下に電話番号らしき数字が並んでいた 。
気が向いたらかけよう 。
そう思い 、再度ポケットにしまった 。
end
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。