第82話

尾行
5,356
2019/07/06 16:07
今、リハーサルに身が入ってないって言われたら言い訳のしょうがない。
だってあなたが壱馬とか樹とか慎ばっかり見てるんだもん。
本気で俺ヤキモチやきすぎてやばいかもしれない。
てかあなたはほんとに俺のこと好きなのか分からなくなってきた。
俺だって誘われたら忙しくても時間つくるのに。
モヤモヤしたままリハを終えると
慎・樹
慎・樹
じゃあ行ってきます…
自分
北人!今日夕食は家で食べます!
吉野北人
吉野北人
うん。行ってらっしゃい
自分
いってきまーす!
することもなくぼーっとしていると
川村壱馬
川村壱馬
なにしてんの北人!?
吉野北人
吉野北人
え!?
ぼーっとしてました!
川村壱馬
川村壱馬
早く変装して!ほら、行くよ!
なんか壱馬に手を引っ張られて走った。
吉野北人
吉野北人
壱馬!ねぇ!どこ行くの!?
川村壱馬
川村壱馬
そんなの決まってるじゃん!109でしょ!
え、なんで?って言葉はかき消された。
THE RAMPAGE
THE RAMPAGE
あ、いた!!
みんなの目線の先を見てみるとあなたと樹と慎がいた。
変装かっちりしてるけど雰囲気がまるわかり。
川村壱馬
川村壱馬
ほら、尾行するよ!
壱馬がいたずらっ子みたいに笑って可愛かったから大人しく従った。
しばらく見てるけどずっと男物の店ばっかり寄って樹と慎にネックレス付けてみたり帽子被せてみたりしてる。
俺のヤキモチMAXです。
なんかあきてきたのかメンバーは隠れる様子もなくじゃれ合って爆笑している。
その時あなたと目が合った。
バレたようだ。
まずい!そんな顔をしたあなたはこっちにやって来て。
自分
何してるの?
川村壱馬
川村壱馬
え、いや、その…
自分
尾行ですか……はぁ…
あなたはため息をついた。
そんな嫌だったんだ…
自分
すーっ…
自分
あれぇ!!THE RAMPAGEだー!!
大声で叫んだ。
「え、ほんとだー!!」
「キャー!!」
ファンが一斉に俺らを囲んだ。
あなたはどこかに消えていた。
吉野北人
吉野北人
ちょ、ちょ、すいません!
なんとかファンをまいたころにはもう3人はいなかった。
川村壱馬
川村壱馬
もう帰るか
吉野北人
吉野北人
うん…
家に帰って夕食を作って帰ってくるのを待っていた。

プリ小説オーディオドラマ