……
いくら呼んでも返事が返ってこなかった。
寝てるのかと思って全部の部屋を探して回る。
だけどどこにもいなかった。
ただ、あなたの荷物が置いてある部屋に俺のあげたものが1つもなくなっていた。
なにかがおかしい。
どこかへでかけているわけではなさそうだ。
あなたに電話をかける。
「留守番サービスに接続します……」
あなたはでてくれなかった。
なんども電話をかけた。
いつの間にか朝だった。
すると机の上に置いてある手紙を見つけた。
あなたからだった。
読んでしまえば二度と会えない気がした。
そんな時になぜかLDHに行けば会えるような気がして手紙を持って急いで向かった。
GENERATIONSさんの楽屋の扉を開ける。
だけどそこにあなたの姿はなくて
他のメンバーの姿が見えた。
その時テレビにヒロさんがうつった。
急いで楽屋に戻る。
俺のもらったものと同じ封筒だった。
あなたからの手紙には
なんで俺は家に帰らなかったんだろう。帰っていたらとめられたかもしれないのに…
グループへの手紙には
みんな泣くことしか出来なかった。
時間も忘れて泣き続けた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。