パーン
静かな沈黙を破るように出発の合図がなる。
そして、みんなの応援する声も一気にする。
🐻「ほら!あなたも応援!」
『あ、うん!が、がんばれぇ……!』
🐻「こ〜ら、そんなんじゃだ〜め!」
🐻「もっとこう……がんばれぇぇぇえ!って!」
『いや、そう言われても笑笑』
🐻「あなた……」
🐻「私ね、ほんとはあなたのこと好きだったんだ。」
『…………え?』
🐻「だってさ、あなたったらお人形さんみたいなんだもの。そりゃ私だって……」
🐻「ぐく や じみん や てひょん みたいに」
🐻「あなたのこと想っちゃうに決まってんじゃん……笑笑」
………初めてみた するぎ の涙。
『するぎ……』
🐻「はぁ!すっきりした!」
🐻「さぁて!するぎちゃんはもう!あなたちゃんが大切な人なのは当たり前だけど!」
🐻「胸を張って”大事な大事な友達”だってみんなに伝えることを今日誓います!笑笑」
私に向かってまたニコってしてくる するぎ。
🐻「あなた、ありがとう」
🐻「だから私はあなたが誰を選んだって後悔しないよ!」
『………するぎ』
🐻「さぁて!おうえん!……ね?笑笑」
私がリレーしている3人に目を向けるともう試合は最終戦になっていて
あちらこちらからは
👩「ねぇ!てひょんくん1位だったのに今ぐく君が1位だよ!」
👨「みんなはっえ!笑笑」
👩「じみん君も最後のペース上げてきてる!」
とか聞こえる。
あんなに必死なてひょんの顔は見たことがなかったし、3人もすんごく必死な顔してた。
そして最後
ゴールを手にしたのは
??「ねぇあなた。」
🐰「俺、1番だったよ!」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。