いぇりside
私が高校に入った時1番初めにあった先輩があなた先輩だった。
どうやら、その人は私の姉の親友だったみたいでよく話す機会もあり仲もそこそこ良かった。
でも、いつからだろうか……
そんな先輩が羨ましくなったのは……
あぁ、そうだ。思い出した。
そう、あれは私が入学式の時。
「ハンカチ落としてますよ。」
そう低い声で呼び止めたある先輩にあった。
それが てひょん先輩___
🍇「あ、ありがとうございます……」
私はすこし俯きながらお礼をした
すると
「いえいえ!」
なんて、気前の良さそうに返される。
顔を確認してみると、とても顔が整っていて私はその瞬間に先輩のことが好きになった。
でも、風の噂で聞いた。
«てひょん先輩ってあなた先輩のことが好きらしいよ~»
この言葉。
他の噂なんて気にしなかった私が唯一気にした噂___
気になり、てひょん先輩のことを確認してみた時期があったけど
いつもてひょん先輩の目はあなた先輩だけのもの___
そんなの………
あんまりじゃない
だってあなた先輩はぐく先輩と仲がいいくせに___
きっとじみん先輩もあなた先輩のことが好きなんだろうな……
だって目がそう訴えているようだもの
あなた先輩はずるい人__
気づけば私の心は黒い心へと変わっていった。
そして今日気づけば放課後先輩を呼び出して
🍇「先輩___」
🍇「好きなんです。だから……あなた先輩なんて忘れてください」
🦁「え?なんで……」
🍇「だって私………」
🍇「あなた先輩を潰すことだって……」
出来るんですから___
そう言っていた。
すると、てひょん先輩は
🦁「あなたには手を出さないで」
そう言ってから
🦁「僕はあなたのためなら……」
🦁「僕を犠牲にできる。」
そういった。
🍇「それじゃあ、私と付き合ってください。」
そう言って私は静かにてひょん先輩の唇を奪った。
まさか__
丁度あなた先輩と鉢合わせになるなんて__
『あ、あ、』
🦁「あなたッ」
🍇「てひょん先輩!」
🍇「どうか……行かないで……」
私はきっと汚い女
でもそうと分かっててもあなたが欲しいの__
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。