第94話

91話
5,848
2018/10/06 01:54



『ねぇてひょん、話って?』



🦁「あぁ、話なんだけどさ………」

















『………………?』














🦁「………………」















🦁「僕ね、」
















🦁「………………………」











🦁「あ〜!もうッ!なんで言えないんだ僕ッ!」






いきなり叫んだかと思うと自分で自分の頭を叩くてひょん。







『え、ちょ笑笑なにしてんの笑笑』





🦁「だって俺、ちゃんと言葉で全然言えないんだもん!こんなのってさ!」















🦁「僕が幼稚園生だった頃よりも語彙力がないよッ!」






『え、いや、とりあえず大丈夫か?』






🦁「うん、大丈夫、ちゃんと面と向かっていうから。」









🦁「俺さ、今日頑張っていろんな種目出るようにしたんだ。」





『うん』





🦁「あなたのために。」




『うん…………ッて、え?』






🦁「だから」












































🦁「僕を誰よりも見ていてください。」







私の前でいきなりそう言った てひょん は今まで見たことがないくらい真剣な表情だった。









でも、それと同時に頭をよぎったのは ぐく が言った





”俺を1番に見てて”


だった











🦁「あと僕ね、校内陸上大会終わってからの打ち上げあると思うんだけど、それも出るの。」







🦁「だから、それも僕の隣にいてね。」








『え、あ、うん?』






私は曖昧な返事をすると彼は少しの間をあけて






🦁「僕、一生懸命頑張るから!」って







いつもの無邪気な彼に戻り、少し可愛いと思ってしまったことは内緒






next

プリ小説オーディオドラマ