第95話

92話
5,722
2018/10/06 02:01



校庭に戻ってみると、もうみんなやる気が入っているのが分かるぐらいのエンジンを組むクラスや 自分のハチマキにメッセージを書いてもらっているクラスなど色々といた。





そして、私たちのクラスも






👨「よ〜し!エンジン組むぞ〜!」




そう、1人が声をかければ





みんなが「お〜!」ってなってエンジンを組むことになった。





組み終わると、少しの余韻にひたりみんなの団結力が上がったと思えた。








🐰「あなた」





私の名前を呼んだのは ぐく だった。




『ん?』






🐰「これ」





そう言って差し出してきたのは ぐく のハチマキ。







🐰「メッセージ書いてよ」





そう言われ、書くことになったが








どうしよう















今までみたいに言葉が出てこなくなっちゃった____













『ねぇ、ぐく』





『なんて書けばいい?』






🐰「なんでもいい」







🐰「だけどできれば」









🐰「愛してるって書いて。」







『ちょ笑笑何バカな事言ってんの………』






私が笑いながら彼の表情を見ようとしたら






ぐくはすごく真剣な顔をしていた。









『んじゃあ、みんなが書いてるように”頑張って”って書くから。』







言葉に迷った私はそう言って ぐく にハチマキを返した。





すると、ぐくは物足りなさそうに






🐰「ありがと」って









あぁ、やっぱり私はこの2人で心が揺らいでるんだなって










すごく実感した___








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