第25話

鉱石
7,634
2020/06/10 14:05
晩飯を食べ終わり、デザートも食べてレストランを出る。
本当に美味しかった。美味し過ぎた。

予約……ふふっ。と、思わず口元が緩む。
不死川実弥
不死川実弥
なぁにニヤけてんだ。
あなた

いだっ

軽く小突かれ、頭を抱えていると後ろから実弥の手が伸びてきた。

何だ何だ……と、じっとしていると、冷たい金属のようなものが首元を擦る。

これは……。
あなた

ね、ネックレスッッ……!!

凄い。キラキラだ。
シルバーの……なんか物凄く高そう。

高級感が半端ない。

……あれ、ネックレスに埋め込まれたこの鉱石…。
あなた

じ、ジェダイトッッ!?!?

不死川実弥
不死川実弥
お、よく知ってんな。
あなた

だ、だってッッ……これはッッ…!!

ジェダイト。またの名を……


翡翠ひすい”。
鮮やかな緑や紫などが混ざった、半透明の鉱石。
思わずひーちゃんの方へと視線を向ける。

…と、何やら不機嫌そうな娘の姿が。
不死川 緋翠ひすい
……おとーさ、ひすいの、かざぐるま…
不死川実弥
不死川実弥
おー。ほら、緋翠。やるよ。
不死川 緋翠ひすい
わぁぁ!! かざぐるま!!! すごい、くるくる!! ありがとう!!!
一瞬にしてパァァっと顔を明るくしたひーちゃん。
眩しい。まばゆい。
あなた

実弥、ありがとう。
これ一生大切にする!!

不死川実弥
不死川実弥
おー、そうかァ。((ニッ
うわぁ、イケメソこの野郎。
こっちも眩しい。眩い。
目が、目がぁぁ。

いや、冗談抜きで私の目が昇天する。うん。


というかいつの間にひーちゃんの風車まで…。
本当に完璧過ぎて怖い。この人。

……挙句の果てには。
不死川実弥
不死川実弥
チュッ
あなた

ッッ!?!?

不死川実弥
不死川実弥
1日遅れたけどよォ、結婚記念日だぜェ? こんくらい許せやァ。
許せや……って、ひーちゃんがッッ!!!
ひーちゃんが居るのよッッ、分かる!?!?


……そして私達は旅館へと戻ってまた泊まり、次の日実弥の車で家へと帰ったのだった。

旅館ではなんか襲われた。いや軽かったけどね。ひーちゃん隣で寝てたし。




……とりあえず腰痛い。

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