学校へ着くと、何故かキャーという声が響く。
とりあえず、クラス確認せんと…
いつもなら背伸びをすれば見える高さやけど
目の前に身長高い奴おって見えん。
『あ、ごめん。どうぞ』
標準語やったなぁ…
そう思いながらクラス表を見る
ん〜…
あ、1-2や
「キャーーー!!!」
『自分らうっさいねん』
『喧しブタがっ』
「キャーーーーーー!!」
しょーもないと思いながら教室へ向かう。
自分の席へ向かうと
『あ、先程はどうも。』
標準語くんがおった
『えっと、名前は?』
えっ…初めましてやのに……?
おぉ……そう来よったか。
なんか、私と似てクールタイプなんやな…
いや、自分でクールって言うん恥ずいわ
「キャーー!!」
「あかん!!宮ツインズと同クラやん!」
宮ツインズ?
珍しいんやな
てか、キャーって声近付いてんねんけど
『ほっっっんまうっさいわ!』
ドガッとカバンを机に叩き付けて椅子に座る
自分も十分うるさいんやけど……
「侑くん!彼女とかおらんのー?♡」
「なぁなぁ!身長どんなもんなん?♡」
このバカでかい身長の人が宮ツインズって人?
侑って名前なんや…
うわ。。女の子になんて事を……
絶対関わらんどこ
女の子達は少し怖がって
「きょっ、教室もーどろっ」
「せやなぁ!!」
なんて言いながら離れていった
ちょっ、倫太郎くん?!それ聞こえるって……
さっきのクールって言葉撤回や。
ほら〜…言わんこっちゃない…
知らん振りや…
あ、一応説明しとくわ。
席の順番は
1番後ろの窓側は私でそん隣が倫太郎くん、
んでもって、倫太郎くんの隣が侑くんって人
倫太郎くんはこちらを見る……悪魔か何かなんっ?!
声でかっ!!!!
周りの女子らザワザワしとるやんけ!!
シバキ回したろか?!
てか、朝のってなんなんっ……
君みたいな人と関わるのなんてごめんやもん
担任『はいはーい!席に付けー!』
先生ナイスッ!
担任『体育館へ向かうぞ〜』
その声と同時に体育館へ向かおうとしてた時だった
「黒羽さんほんま綺麗やなぁ…」
「あのクールな表情好きやねん」
私の話をしている人達がチラホラ
中学の時は目立ちに目立ってもうたから
高校はゆっくりと過ごしたい
んで死にたがりを治すんや
▷▶︎▷▶︎NEXT
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!