第2話

入学式
2,251
2020/12/29 02:00



学校へ着くと、何故かキャーという声が響く。



とりあえず、クラス確認せんと…


いつもなら背伸びをすれば見える高さやけど
目の前に身長高い奴おって見えん。


わたし
わたし
あ、あの、見えんのやけど…


『あ、ごめん。どうぞ』

わたし
わたし
おおきに

標準語やったなぁ…

そう思いながらクラス表を見る




ん〜…

あ、1-2や



「キャーーー!!!」

わたし
わたし
うるさ過ぎや…

『自分らうっさいねん』

『喧しブタがっ』




「キャーーーーーー!!」
わたし
わたし
Mかいな…


しょーもないと思いながら教室へ向かう。



自分の席へ向かうと
わたし
わたし
あっ…


『あ、先程はどうも。』
わたし
わたし
いえいえ…こちらこそ…


標準語くんがおった

『えっと、名前は?』


わたし
わたし
黒羽あなたって言います
角名倫太郎
角名倫太郎
俺は角名倫太郎
わたし
わたし
えっと、角名くんやね…
角名倫太郎
角名倫太郎
あなたって呼んでいい?


えっ…初めましてやのに……?
わたし
わたし
あ、えっと…どうぞ…
角名倫太郎
角名倫太郎
俺の事倫太郎でいいよ


おぉ……そう来よったか。
わたし
わたし
倫太郎くん…よろしくお願いします
角名倫太郎
角名倫太郎
こちらこそよろしくお願いします



なんか、私と似てクールタイプなんやな…


いや、自分でクールって言うん恥ずいわ





「キャーー!!」

「あかん!!宮ツインズと同クラやん!」

わたし
わたし
ほんまうるさいねんけど…
角名倫太郎
角名倫太郎
宮ツインズって本当に有名だよね



宮ツインズ?
わたし
わたし
なんそれ…
角名倫太郎
角名倫太郎
え?知らないの?
わたし
わたし
うん、知らん。
角名倫太郎
角名倫太郎
珍しい



珍しいんやな




てか、キャーって声近付いてんねんけど


『ほっっっんまうっさいわ!』



ドガッとカバンを机に叩き付けて椅子に座る




自分も十分うるさいんやけど……


「侑くん!彼女とかおらんのー?♡」

「なぁなぁ!身長どんなもんなん?♡」





このバカでかい身長の人が宮ツインズって人?

侑って名前なんや…
宮侑
宮侑
お前らに興味無いねん。少しは黙れや



うわ。。女の子になんて事を……

絶対関わらんどこ


女の子達は少し怖がって


「きょっ、教室もーどろっ」

「せやなぁ!!」



なんて言いながら離れていった


角名倫太郎
角名倫太郎
もうちょい優しい言い方すればいいのに


ちょっ、倫太郎くん?!それ聞こえるって……

さっきのクールって言葉撤回や。
宮侑
宮侑
あ?あんな雌豚に優しくしてどないすんねん


ほら〜…言わんこっちゃない…

知らん振りや…


あ、一応説明しとくわ。

席の順番は


1番後ろの窓側は私でそん隣が倫太郎くん、
んでもって、倫太郎くんの隣が侑くんって人


角名倫太郎
角名倫太郎
女の子にあんな言ったら引かれるよ。
ねぇ?
わたし
わたし
え"っ…


倫太郎くんはこちらを見る……悪魔か何かなんっ?!
宮侑
宮侑
あっ、お前朝の!!




声でかっ!!!!

周りの女子らザワザワしとるやんけ!!
シバキ回したろか?!


てか、朝のってなんなんっ……

角名倫太郎
角名倫太郎
え?知り合i
わたし
わたし
知らん
宮侑
宮侑
めっちゃ即答やん!


君みたいな人と関わるのなんてごめんやもん

宮侑
宮侑
自分なまe


担任『はいはーい!席に付けー!』




先生ナイスッ!

担任『体育館へ向かうぞ〜』



その声と同時に体育館へ向かおうとしてた時だった


黒羽さんほんま綺麗やなぁ…

あのクールな表情好きやねん



私の話をしている人達がチラホラ
わたし
わたし
(はぁ……高校では目立つのは嫌や。)



中学の時は目立ちに目立ってもうたから


高校はゆっくりと過ごしたい



んで死にたがりを治すんや




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