中間side
今から全員での撮影。
ドアを開けると、ツーショットで撮った
カメラマンやアシスタントその他の人たちとは
全く変わって違う人達ばっかやった。
そして、今回のカメラマンと隣に居るスタッフさんに違和感を感じた。
なんやろう。
どっかで見たことがある。
カメラマン
「では、全員での撮影始めます!
机の上に置いてあるメンバーカラーのスムージー前に立って!」
立ち位置は
俺、神ちゃん、濵ちゃん、あなた
照史、望、しげ、流星。
それぞれ自分の立ち位置に立つ。
カメラマン
「じゃ、スムージー持って笑顔で!」
カメラマンの指示にしたがって
順調に撮影が行われていく。
カメラマン
「じゃ、皆で飲んでみて!」
なんか嫌な予感。
そう思った時にはもう遅かった。
カメラマン
「カシャカシャカシャカシャ!」
あなたのスムージーの中にはガラスが。
あなたの口から血が出る。
それもすごい量。
照史としげがカメラマンを取り押さえる。
あなたを神ちゃんと濵ちゃんが。
のんちゃんは血が無理やから
流星が対応。
周りを見ると
カメラマンの隣にいた人がここから出ようとしてる。
しげと照史は押さえているカメラマンに
怒りながら、事を聞いている。
カメラマン
「俺は頼まれただやけ!」
カメラマン
「アイツや。」
そう言ってカメラマンが指を指した方向には
先程カメラマンの隣に居た男。
またここから出ようとしだした。
俺はその男を押さえながら聞いた。
すると男は…。
男
「なんでこいつばっか売れんねん!?
俺の方がダンスも歌も…
何もかもこいつより上やったのに!?
持病持ちのアイツになんで負けなあかんねん!?」
どこかで見たことがあると思ったら…。
そうや。こいつ元関西Jrや。
あなたよりも先輩で1番最初にあなたをいじめた奴や。
あぁ、濵ちゃんやばいんちゃうん?
流石にやばい…。
そう思って濵ちゃんを止めようとしたら
神ちゃんに支えられながら
俺らに近付いてきたあなた。
あなたは男に近付き…
怪我してるのにも関わらず
あなたは俺らを心配する。
ほんま、優しすぎんねん。あなたは。
男
「うっさい!!」
そう言ってあなたを殴ろうとする男。
濵ちゃんがとっさにあなたを守る。
警察
「警察です!動かないで下さい!金井さん、病院行きましょう。
他の人たちは事情聴取します。」
男があなたを殴ろうとした時に
丁度警察が入ってきた。
あなたは濵ちゃんと神ちゃんに支えられながら
救急車の方へ向かった。
カメラマンと男は警察に捕まり
他のメンバーは事情聴取。
警察は男たちを俺らに関わらないようにするらしい。
のんちゃんは流星に支えられながら
照史はイライラが収まらないしげと
俺、俺は…
スタッフA
「あなたくん守っても意味ないんじゃない?」
スタッフA
「あっそ。じゃまたいつか。」
要注意人物が現れたな…。
あのスタッフのことを気になりながらも
俺らは楽屋に戻り荷物をまとめ、
濵ちゃんからあなたが運ばれた病院を聞き
メンバーで病院に向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!