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第164話

悲劇のはじまり 〜カウントダウン〜
金井side
お昼休憩も終わり今は今日撮るシーンの中でも
1番大事なところを撮るため現場を移動し今は
監督の気分で雨が降るのを待っている。

…俗に言う、お天気待ち。

中々雨が降らない午後3時頃。
空は至って快晴のまま。
雨が降るなんて考えられない。
…もしかしたら夜まで待つんちゃう?
俺明日、朝からロケ仕事入ってるんやけどなぁ…。



スタッフ
「監督!いつ頃まで待ちますか?」

監督
「雨が降るまで待つに決まってるだろ。」

スタッフ
「日を跨ぐとあなたさん別仕事入ってて…。」

監督
「…別のメンバーにその仕事やらせたら?
この作品を優先してもらう。」

この作品優先なん!?
まぁ撮影が始まる前に1人共演者出られないって
分かってから監督とか焦ってたからな…。

…いや、うん。分かるけど…。


そんな時やった
俺の頭に水滴が落ちてきた後すごい雨が降ってきて
カメラマン、スタッフ、そのシーンに出る俺を含めた
全キャストが慌ただしく準備し始め
監督のあの大きな声が雨に負けないくらい響き
俺と女優さんがお互い作りに作ってきた
役作りを一生懸命披露し、魅せつける。

女優さんの迫真の演技で
俺は何故か雨とは違う、
しょっぱいものが俺の頬を伝った。













監督
「カット〜〜!!!あなたくんさすが!!素敵!!」
金井
金井
あざますっ!!
監督
「あの涙!最高!シーンにも合ってた!使わせて!」
金井
金井
もちろんですっ!
女優さん
「あなたくん!凄く上手くなってる!びっくりした!」
金井
金井
ホンマですか!
よかった〜!
監督を含めた3人で雨がまだ降っているにも
関わらず傘を持ってきてくれるのを待っている間に
俺らは沢山話していた。


そんな時だった…



スタッフさん
「危ない!!!」

女優さん
「えっ…!?」
地盤が緩んできたからか雨が強くなったからか…
撮影器具が女優さんの方に倒れてくる。
…しかもかなり大きくて重い。
女優さんに当たると頭だけでなく体全体に怪我を
負ってしまう。

…それだけはあかん。

咄嗟に俺は女優さんを腕の中に閉まって
俺に撮影器具が当たるように守った。








ガッシャャャャャャャャャーーーン!!!


大きな音と共に
俺の方に倒れてきた大きくて重い撮影器具。

頭も打って痛いが
それよりも女優さんの方が気になった。
金井
金井
…大丈夫ですか?
怪我ありません?
女優さん
「私は大丈夫よ。
…!あなたくん!血が…!?」
金井
金井
えっ…?
そう思い左手で頭を触ると赤い血が…。
それ以外にも左腕や左頬など
左側を中心に大きなけがをしてしまった。
金井
金井
…血見るのダメですよね。
女優さん
「…平気よ。それより出血しないと。」


更に雨は降やむどころか降り続ける一方で
雨足が強くなって行った。

雨のせいで女優さんが何を言っているのか分からず
俺は黙ってしまった。

すると急に俺の背中にあったはずの
大きな撮影器具も無くなり軽くなった。

監督
「あなたくん!平気か!?おい!?」

スタッフ①
「救急車は!?」

スタッフ②
「今呼びます!!」

スタッフ③
「来れるのか!?ここ山奥だぞ!!」

そう、移動した場所は山奥。
救急車なんて通れるか分からない。
金井
金井
っマネ…!
俺の怪我の手当をしているマネの手を掴み訴えた。

「車の方が速い」と。
マネージャー
「…よし。すみません!病院行きます!
俺の車で金井連れていきます!」

スタッフ①
「…いや!でも!」

マネージャー
「…血が止まらないんです!
タレントが怪我してるんです!!
こいつにはまだ死んで欲しくない!!
それに帰りを待ってるメンバーたちがいるんです!!
お願いします!!」

監督
「行け。金はこっちで払う。」

マネージャー
「ありがとうございます!!」
マネージャーに抱えられながら立って
俺はマネージャーから渡されたガーゼを
頭を当てて押えながら半分マネージャーに
寄りかかって車まで歩いて行った。





マネージャー
「血がすごく出てるから車すごいスピードで出すけど、何かあったらすぐに言って。」
金井
金井
おぅ…。おおきにぃ…。
車を出す前マネージャーから沢山の替えのガーゼを
受け取り病院まで何回も替えては替えての繰り返し
を行いながら窓の外を見て病院に着くのを
待っていた。
…気付いたら俺は意識を無くしていた。