第27話
あの日の大晦日②
貴方side
2013年の大晦日。
もうその頃から俺は東京で一人暮らしを
していたので新年はと実家に帰りの正月は
のんびりしようと思っていた矢先に起きた、
信じたくない現実。
俺はそのことを知ったのは崇裕からのメールやった。
崇裕は簡単に俺に、
「俺らどうする?」とだけ送られてきた。
この時はまだ何が?って感じやったけど、
淳太からのメールを見たら、
あぁ終わったなって思った。
なんで、智洋、流星、崇裕が居ないんやろう。
さめて、俺以外のメンバーだけでも
デビューさせてあげてたい。
俺は多分、自分の体のこともあるから
きっとデビューは難しい。
崇裕に、諦めてる?って聞いたら、
諦めてる。って返ってきた。
もし、まだチャンスがあるなら、どうするって
聞いたら、もうないんちゃう?って。
俺は直ぐに事務所に電話した。
何回目かのコールでジャニーさんが出てくれた。
社長📞「Youか。俺今忙しいから、明後日事務所に来なさい。俺からもYouに話がある。」
俺は社長と明後日に会うことを約束した。
📺 「ええじゃないか〜〜!!」
テレビに映ったのは
苦楽を共にすごした仲間達。
望はまだ未成年やから応援席からの出演。
バレバレやで?お前ら笑えてへんで?
あぁ、俺泣いてるんや。
なんでこんなに泣いてんねやろう…。
妹たちはまだ幼かったから俺の仕事をイマイチ分かってない。
つまり、テレビに映っているあいつらは俺の仲間ってことも知らない。
多分きっと俺もお前らみたいに笑えてへん。
周りのオカン、オトンもお兄もお姉も
心配してる目で俺を見てる。
そっか、妹以外は俺とアイツらのこと知ってるもんな。
俺の夢、知ってたもんな。
部屋に入れば入るほど
溢れる涙は止まることを知らない。
出したくないため息も
見たくもない皆と撮った写真も
目を背けたいけど、心のどこかで
確信もない「俺も」や「また」が増える
またあの時みたいに笑えるやろうか。
俺も皆と同じ夢を見たい。
やけど、そこに俺は居てええのだろうか。
崇裕に明後日事務所に行くって言うことを伝え
ベッドにダイブし、そのまま寝た。