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第133話

もうそろそろなんかな…。
金井side
やばいって分かってる。
それは精神的にも肉体的にも。
食べ物を体が受け付けない。
いつぶりだろう、こんなに心が痛いのは。
いつぶりだろう、こんなに助けを求めているのは。


撮影が休みの日でも
別に教えた訳ちゃうのに勝手に追加されている
あの人からのメールの内容や
撮影中のあの人の手癖や仕草を
思い出したくないのに、思い出してしまう。

普段通りにしていれば大丈夫って
思っとったけど
今日は皆にバレないようにって
思っとったけど
直ぐに崇裕と望にバレてもうた。

現に今も隣に座っている智洋と
目の前で携帯を見ているであろう
りゅせとあっくんが俺を
携帯越しで見ている。

もしここで、大毅と淳太に…全員にバレたら
まずいな…。



あれ、なんか…胃が…‪……
金井
金井
ごめっ、ちょっ…トイレ。
桐山照史
桐山照史
お、おん!
楽屋の扉を開け一目散にトイレへと走る。
あれ、こんなにトイレって遠かったっけ…?

男子トイレのマークを見つけ
俺は一番奥の個室に籠り
胃から込み上げてくる物を思い切り出した。




汗は止まらず、息も荒くなる。
俺ってこんなに弱かったっけな…?







段々息も普通の呼吸に戻り
胃から込み上げてくる物も無くなって
トイレから出た。

行きは憂鬱でしか無かった廊下も
今は普通に歩いていられる。

来た道を戻り、楽屋の扉を開ける。
扉付近では大毅と望が淳太にイタズラして
淳太はそれを怒っていた。

それを離れたソファーから崇裕が見守って
他の人たちはその周りの小さな椅子に座って
携帯を弄っていた。

その小さな椅子のポツリと寂しく空いている
席にまたもう一度座った。
神山智洋
神山智洋
あなた大丈夫?
汗すごいで?
金井
金井
えっ?あ、おん。
大丈夫、大丈夫。
ちょっと走ってん。笑笑
藤井流星
藤井流星
走ってそんなに汗かくん?
金井
金井
最近、体力落ちたかも…。
桐山照史
桐山照史
それに痩せすぎちゃう?
食べてるん?ちゃんと寝てるん?
金井
金井
…大丈夫大丈夫。
あっくんはまだ何か言いたそうな顔をしてたけど
直ぐに携帯に戻って会話は終わった。

そして直ぐに衣装さんが今日着る用の衣装を
持ってきてくれた。

年上3人と俺がまず着替えて
下の4人が2人ずつメイクをしに行く。
大体ペアは かみしげ、ツイン。
最初はツインが行く。色々とかかるらしいから。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなた!
はい、これ。
あなたってスキニー多いな?
崇裕が俺の分も一緒に衣装を持ってきてくれた。
俺のは 黒のスキニーに白色のワイシャツ
崇裕は 黒色のスキニーに刺繍付きのワイシャツ
金井
金井
確かに笑笑
着替えよ〜!
濵田崇裕
濵田崇裕
おうー!
知らぬ間にツインはメイクしに行っていて
楽屋の奥では俺ら4人が仲良く着替えて
手前には智洋と大毅が
間違っちゃいない。を歌っていた。


当たり前やけど俺らは全員男やから
楽屋でぱぱっと着替えられる。
変にカーテンとかしてないから
各々好きなところで着替えている。
まぁでも見られるのもあれやからと
俺らの楽屋の前では誰か一人でも着替えていたら
楽屋の前に「着替え中」と貼り紙を貼ってある。

俺は扉が開けられたら見られるっていう所で
堂々と崇裕と話しながら着替えていた。


そんな時やった。
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
あなたくーーん!♡
来ちゃった!♡
忘れていた頃に、悪魔がやってきた。
この間のようにドアのノックもしないで
勝手にズカズカと楽屋に入ってきた
村田桃乃さん。



俺はもちろん、着替え中。
最悪なことにまだ上半身ならまだしも
今俺が着替えているのは下半身やって……
金井
金井
……っ!!
濵田崇裕
濵田崇裕
おい!!
隣にいた崇裕が俺の下半身を村田桃乃に見せないように
隠してくれた。…守ってくれた。
重岡大毅
重岡大毅
なぁ、来ちゃったちゃうやろ?
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
なんなんですかぁー?
私は、あなたくんに会いに来たんです!♡
歌っていた大毅も眉間に皺を寄せ
低い声で村田桃乃さんに近づいた。
神山智洋
神山智洋
外の貼り紙見ましたか?
着替え中って書いてなかったですか?
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
えぇー?そうだっけー?
中間淳太
中間淳太
ちゃんと確認してから入ってください。
それに、ノックもしないで入らないでください。
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
……はーい。
智洋や淳太も入ってきたが
村田桃乃さんは聞く耳持たず、
曖昧な返事をして
俺の方に近付こうとしてきた。

ただ、近くにいた大毅たちが
村田桃乃さんの腕を掴み、俺から少し距離を
離してくれた。
濵田崇裕
濵田崇裕
(小声)あなた?履いちゃい?
俺隠しといてあげるから。
俺の下半身をずっと隠してくれてた崇裕が
耳元で優しく言ってくれた。
金井
金井
…ありがとう…。
崇裕は俺が履き終わるまで
体勢を保ったままにしてくれた。




着替えも終わって私服を畳んで
崇裕の隣に置かせてもらう。

崇裕は俺を心配して肩に手を置いた。
俺は大丈夫やでとい思いを込めて
肩に置かれた手を握った。

一息着いて、大毅たちの方に行く。
大毅たちに囲まれて俺に近付きたくても
近づけなかった村田桃乃さんが
大毅に近付かせないように守られていた腕を叩いて
その間に大毅の間からするりと抜けて
俺の方に近付き、俺を抱きしめた。

望とは違う、抱きしめ方。
望は俺に甘えたくて優しくでもちょっと強く
抱きしめるけど

村田桃乃さんの抱きしめ方は
まるで私が彼女というように
俺の首に腕をぎゅっと回して首には
村田桃乃さんの頭がぐりぐりと押し込められた。
俺の帰りを待っていた彼女のように
彼女は何を考えているのか?
俺は分からない。いや、分かりたくない。
濵田崇裕
濵田崇裕
…離せ。
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
いーや!♡
だって、あなたくんは私のモノなの!♡
桐山照史
桐山照史
いつからあなたはモノになってん。
今まで黙っていたあっくんも
やっと喋ったと思ったら
いつもとは違う声の低さで、正直俺も怖かった。
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
だーかーらー!
私のモノ!♡
神山智洋
神山智洋
あなたはモノちゃう。
人をモノのような扱い方せんといてくれる?
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
さっきからなんなんですかぁ〜?
重岡大毅
重岡大毅
いい加減、あなたから離れろ。
穂乃ノ(ほのの)
穂乃ノ(ほのの)
あなたくん、助けてよぉー。
怖いよ〜。
嘘泣きしながら
俺の首にまたゴシゴシと頭を押し付けてくる
村田桃乃さん。




もう、俺も我慢の限界。
ええよな?はんぶんこしてくれるよな?皆…
金井
金井
…なぁみんな。
中間淳太
中間淳太
んっ?
金井
金井
助けて…。
俺の言葉に力強く頷いた大毅と智洋。
そして遠くから俺と目が合って優しく
笑ってくれた崇裕。
当たり前やろと言わんばかりに…
その言葉を待っていたかのように
崇裕とは違う笑みを浮かべた淳太とあっくん。
金井
金井
はんぶんこしてくれるよな…?
濵田崇裕
濵田崇裕
当たり前や。
神山智洋
神山智洋
ふぅーーー。
俺怒ってええかな。
桐山照史
桐山照史
神ちゃん、程々にな?
金井
金井
俺もたまに怖いわ。
神山智洋
神山智洋
おん、ちょっと気ぃ付ける。
すると俺らの方に近付いてきた智洋は
無理矢理と言っていいほど村田桃乃さんを
俺から剥がした。

智洋は俺を支えながら
大毅と淳太がいる扉の近くに移動してくれて
淳太は近くの椅子を持ってきて
俺をそこに座らせた。
大毅は俺が座った後に優しく抱きしめてくれたり
背中を優しく摩ってくれた。
智洋はちょっとごめんなと言って
また村田桃乃さんの近くに戻って行った。