無料ケータイ夢小説ならプリ小説 byGMO

第120話

2人で ④
濵田side
しばらくしげの腕の中で泣き続けていた俺。
早く泣き止みたいのに止まることを知らない涙。
こんなに泣いたのはいつぶりやろうか…。

俺ってこんなにも溜めてたんやって思った。
メンバーの前では泣かないように…
弱音を吐かないように自分で閉じ込めていた。


閉じ込めすぎた結果溜めすぎて、
しげの胸で泣いている俺。
俺の方が年上なのにおかしな…。

泣き続けて数分後ちょっと落ち着いてきた。
濵田崇裕
濵田崇裕
…ごめん、ありがとう。
もう大丈夫。
重岡大毅
重岡大毅
泣きたかったら我慢せず吐き出せよ。
ホンマにアホやな笑笑
これあなた見てたら
どないなことになってたか…。
濵田崇裕
濵田崇裕
ほんまやな…。
あかんわ〜!俺。
頬にまだ残っている涙を手で払い
机の上に置いてある写真を手に取った。
重岡大毅
重岡大毅
なぁ、濵ちゃん。
聞いてもええ?
濵田崇裕
濵田崇裕
んっ?
重岡大毅
重岡大毅
あなたのお父さん死んだんなら
なんで公表せえへんの?
Wikipediaも父って書いてるのは
なんでなん?
Jr時代、ジャニーさんに呼ばれた俺ら。
お父さんのことyouはどうするの?と
ジャニーさんはあなたの顔を見て言った。

公表するのか、しないのか。
まだ高校生やったあなたはまだ
気持ちの整理が付かずにいた。
ジャニーさんの質問にも答えずずっと黙ってたあなた。

でもしばらく沈黙が続いた後あなたは
ジャニーさんの顔を見てはっきりとこう言った。
濵田崇裕
濵田崇裕
俺のおとんはおとんだけやから。
俺の胸の中で生き続けるから。
公表はしない。
公表したら、おとんも悲しむやろって。
重岡大毅
重岡大毅
あなたが?
濵田崇裕
濵田崇裕
おん、ジャニーさんに言ったんよ。
おとんはずっと俺を
支えてくれてるはずやからって。
父が居ない環境は嫌やからって。
だからネットにも父って書かれてる。
おじさんに愛されたから
あなたなりの愛し方やろな。
あなたなりの恩返しちゃう?


ネットにも父って書き続けたい。
俺の中でのおとんはおとんだけやから。
ネットに書かなかったら
俺にはずっとおとんが居なかった見たいで
嫌やねん。
おとんは生きてる。ずっと。
崇裕の胸の中でも生きてるよ。
俺らの心に必ずいる。
今も笑ってるんちゃう?
片手にビールの缶持ちながら。
またか〜って言いながらさ。






今でも覚えてる。
あなたが1人残ってダンス練習していた夜。
俺は心配であなたの帰りを待ってた時
一緒に帰って普通に話していて
急に黙り込んだ俺らに沈黙が流れ、
俺らの間には風が通ってただけやった。
そんな時やった。
急にあなたは静かに口を開いて言った言葉。

強くなったなって思ってたけど
それは俺が勝手に思い込んでたことで。
裏ではやっぱり唯一のお父さんが死んだショックで
苦しんでた。
過呼吸起こしたり、急にレッスン来なくなったり。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなたは今でも時々おじさんを思い出して
苦しんだり、過呼吸起こしたりしてる。
たまにあの場面が夢に出てきて
夜眠れなくなったり
不安になったりする。
その時って必ずあなたが
頑張ってる時なんよ。
ドラマの撮影の時とか
ツアーのリハーサルの時とかによくあんねん。
重岡大毅
重岡大毅
そういう時ってどうすればええん?
濵田崇裕
濵田崇裕
大丈夫やでって…
さっきしげが俺にやってくれたように
優しく包み込む。
置いてけへんよって。
居なくならへんよって。
不安になるんやと思う。
俺ってどうなるんやろうって。
プレッシャーや。
重岡大毅
重岡大毅
ドラマの撮影とか俺らが居らん時に
なったらいくら何でも出来ひんやん。
どないするん?
濵田崇裕
濵田崇裕
電話するんよ。
撮影の前日とかに。
重岡大毅
重岡大毅
なるほどなぁ。
深いな〜!
そう言ってしげはソファーに戻り
ぐでーと寝転ぶ。

この家一応、あなたん家やで?
重岡大毅
重岡大毅
あっ!なぁなぁ!
あなたの部屋は!?
見たらあかんの!?
濵田崇裕
濵田崇裕
…あなたがなんて言うか分からんよ。
話をしていいと承諾してくるなんて
俺にとっては以外で…。
でもこの調子でそのまま部屋に入れるのは
なんか違う気がする。
まだあなたも中々入れずにいる部屋。
濵田崇裕
濵田崇裕
…今度な。
あなたに聞いてからにしよ。
重岡大毅
重岡大毅
ん!分かった!
じゃ今度聞いてみよ〜!
濵田崇裕
濵田崇裕
おん。
重岡大毅
重岡大毅
腹減った〜!
なんか作ってや!
濵田崇裕
濵田崇裕
えっ?俺?
重岡大毅
重岡大毅
おん!濵ちゃん作ってや!
濵田崇裕
濵田崇裕
はぁもう。
台所に行き、冷蔵庫に入っている物を
適当に使って簡単な炒め物を作った。
濵田崇裕
濵田崇裕
出来たで〜?
重岡大毅
重岡大毅
はーーい!!
おっ!ニラ入ってる!!!
ほんまにニラ好きやな〜って
心で思いながらしげの真ん前に座って
しげと話しながら食べた。









重岡大毅
重岡大毅
ごちそうさまでした〜!
濵田崇裕
濵田崇裕
ごちそうさまでした。
重岡大毅
重岡大毅
あっ!なぁ!
今日泊まってもええかな〜?
濵田崇裕
濵田崇裕
なんで俺に聞くん?笑笑
重岡大毅
重岡大毅
だって〜!
その後何か言おうとしたしげと重なるように
俺の携帯がなった。
液晶画面には、
濵田崇裕
濵田崇裕
あなた?
液晶画面に映し出されたあなたの名前を確認し、
慣れた手つきで電話に出た。
濵田崇裕
濵田崇裕
📱もしもし〜?あなた?どした?
金井
金井
📱崇裕…今どこにおる…?
濵田崇裕
濵田崇裕
📱今、しげとあなたん家居るよ。
金井
金井
📱…そか。邪魔した?
濵田崇裕
濵田崇裕
📱全然邪魔してへんで?
なんかあった?
金井
金井
📱もし可能ならさ?


📱「会いに来てくれへん?」
か細い声で俺にそう言ったあなた。
病院から電話してるから不安になるんやろうな。
不安が詰まって溜め込んでしまったんかな?
濵田崇裕
濵田崇裕
📱おん、今から行くから。
待っててな?大丈夫やで。
すぐに行くから。なっ?
金井
金井
📱ごめん、ごめん、ごめん。
濵田崇裕
濵田崇裕
📱謝らんの。あなた。
あなたは何も悪ないから。なー?
金井
金井
📱おん、待ってるから…。
濵田崇裕
濵田崇裕
📱おん、ほんじゃね。
あなたが電話を切ったのを確認して
俺も電話を切ってもう一度病院に行く準備をする。
重岡大毅
重岡大毅
あなたなんて?
濵田崇裕
濵田崇裕
可能なら会いに来てくれへんって。
SOSや。あなたなりの。
重岡大毅
重岡大毅
俺も行ってええか?
濵田崇裕
濵田崇裕
あぁ。なるべく早く行くから。
準備して。
重岡大毅
重岡大毅
おう。
それから2人でぱぱっと準備して
タクシーを拾ってあなたの病院に向かった。