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第108話

“大丈夫”“大丈夫” 君の声がきっと
濵田side

最後に俺の手を強く握ったあなたは
そのまま意識をなくした。

意識が途切れる前にあなたが言っていた「大丈夫」

その場に立ち尽くした、俺たちは
あなたの「大丈夫」とマネージャーを信じ
あなたの部屋に戻った。

あなたの部屋に戻ると
まだ警察が居て、流星と神ちゃんが事情聴取
されており、
淳太はまだ若干過呼吸気味の望の相手をしていた。

しげと照史は、流星と神ちゃんに代わって
事情聴取の方へと行き
俺は淳太たちの方へと行った。
濵田崇裕
濵田崇裕
淳太、お疲れ。
代わるよ。
中間淳太
中間淳太
あなたは?
濵田崇裕
濵田崇裕
…信じよう。
それに、俺も頼まれたから。あなたに。
中間淳太
中間淳太
頼まれた…?
濵田崇裕
濵田崇裕
巻き込んでしまった望を
見て欲しいって。
謝ってた。
巻き込んでごめんって。
言葉では表してないけど、きっとあなたも
ショックやったやろう。

メンバーを巻き込ませて、
更には血が苦手な望に血を見せてしまったこと。
あなたは優しい。優しすぎるから。
俺よりも皆がって。そういう奴やから。

だからきっと、あなたも後悔してる。
中間淳太
中間淳太
…そか。
頼まれなんなら、代わってや。
俺ちょっと休むわ。
濵田崇裕
濵田崇裕
おう。
望〜?
過呼吸気味の望の背中を撫でる。
顔を見れば涙でグチョグチョ。
小瀧望
小瀧望
ハァハァハァ…濵ちゃん…ハァハァハァ。
濵田崇裕
濵田崇裕
せやで〜。濵ちゃんやで〜。
あなたが過呼吸の発作が起きた時のように望に接する。
濵田崇裕
濵田崇裕
望〜?大丈夫やで〜?
俺と一緒に深呼吸してみよ。
スーハー、スーハー、
小瀧望
小瀧望
ハァハァハァ…ハァハァハァ
スーハー…ハァハァハァ…スーハー…ハァハァハァ
濵田崇裕
濵田崇裕
上手上手。
もう1回やってみよ。
スーハー、スーハー。
小瀧望
小瀧望
ハァハァハァ…スーハー…。
ゴホッ
濵田崇裕
濵田崇裕
大丈夫やで〜。ゆっくりでええから。
焦らんでええよ。
涙と汗でグチョグチョの顔を優しく拭いてあげる。
5分位したら、落ち着いてきた望。
呼吸もいつものように戻ってきた。
小瀧望
小瀧望
ありがとう…。
濵田崇裕
濵田崇裕
おん、大丈夫やで。
少しだけ笑顔を見せた望。
「大丈夫」って言う言葉凄いな。

“大丈夫”“大丈夫” その言葉で
誰かを笑顔にできるんやから。
誰かを笑顔にするんやから。
小瀧望
小瀧望
濵ちゃん…。
不安げに俺を呼ぶ望。
顔を見ればちょっと疲れている様子。
濵田崇裕
濵田崇裕
どうした?疲れた?
小瀧望
小瀧望
おん…。でも、あなた…。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなたなら大丈夫や。
マネージャーが連絡くれるから。
待ってような。
もたれてええよ。疲れたな〜?
小瀧望
小瀧望
…おん。疲れた…。
前にあなたが言っていた。
過呼吸起こしたら全身疲れるって。
一気に安心するから余計、疲れるんやってさ。

そんなことを思い出していたら
望が俺の方に体をもたれるように倒してきた。

俺は右手で望の体を支えて、
望の体が痛くならないように、体勢を変えた。

ちょうどいい体勢になった時、
望の目が塞がろうとしていた。
俺は右手で望の腹を一定のリズムで叩いたり
頭を優しく撫でた。
安心したのか、直ぐに寝た望。
小瀧望
小瀧望
ん〜、あなた…。
寝言であなたの名前を呼ぶ望。
大丈夫やでと言う思いを込めて望の頭を
撫でてあげれば、望は笑って俺の服を
強く握った。



警1「事情聴取も済んだので我々はここで…。」
警2「失礼します。」

警察が家から出て行こうとした時…
中間淳太
中間淳太
あの女にもうこれ以上
あなたに近付かないように
してくれませんか?
淳太がいきなり、警察官に言った。
座ってた神ちゃんも流星も
照史もしげも淳太の顔を見たあとに
警察官の方へ向いた。

俺も立ってはないけど、警察官の方へ向いた。

これ以上、あなたを傷付けたくない。
これ以上、あなたのあんな顔をさせたくない。


警1「分かりました。」
警2「また連絡致します。」
中間淳太
中間淳太
ありがとうございます
警察が出ていった後、
俺にもたれながら寝ている望を姫抱きにして
あなたのソファーに寝かす。
目にかかっている前髪を避け、顔が見えるようにする。
これはあなたが過呼吸を起こした時も
必ずやること。


望が寝ている顔を見てあなたが言っていた言葉を思い出した。

「これ以上俺から奪わんといて…。」

奪いたくないし、奪わせたくない。

俺だけが知っているあなたの過去。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなた…。
重岡大毅
重岡大毅
濵ちゃん、あなたは病院やで…?
濵田崇裕
濵田崇裕
おん…。
桐山照史
桐山照史
マネージャーからの連絡は?
濵田崇裕
濵田崇裕
あ、忘れとった。
ポケットから携帯を出して電源を入れると、
液晶画面には不在着信が2件あり
両方ともマネージャーからのものだった。

折り返して、マネージャーに連絡すると
1回目のコールで直ぐに出てくれた。
濵田崇裕
濵田崇裕
📱もしもし?ごめんな?
気付かんかった。
マネージャー
「おん、大丈夫。さっきまで手術してて。
今終わって麻酔切れるまで時間がかかるらしい。もう時間も時間やから、明日の朝来い。病院はいつもの所にしておいた。
その方が来やすいやろ?」
濵田崇裕
濵田崇裕
ありがとう。分かった。そうするわ。
このまま、あなたん家泊まる。
マネージャー
「分かった。」
濵田崇裕
濵田崇裕
あなたのそばに居たって。
マネージャー
「分かった。あいつの事は任せとけ。」
濵田崇裕
濵田崇裕
ありがとう。じゃ。
電話を切って、後ろを振り返ればメンバーが俺を見ていた。
藤井流星
藤井流星
あなたは?
濵田崇裕
濵田崇裕
さっきまで手術してたって。
麻酔切れるまで時間かかるってさ。
時間も時間やから、明日の朝来いって。
病院はいつもの所にしてくれたらしい。
重岡大毅
重岡大毅
そか。皆は泊まるん?
濵田崇裕
濵田崇裕
俺は泊まる。
ちょっと色々したいし。
中間淳太
中間淳太
色々?
濵田崇裕
濵田崇裕
…おん。
神山智洋
神山智洋
なら俺も泊まろっかな。
のんちゃん、心配やし。
藤井流星
藤井流星
俺も眠いから泊まろ〜。
桐山照史
桐山照史
淳太くん泊まる?
中間淳太
中間淳太
せやな。俺も泊まろっかな。
桐山照史
桐山照史
じゃ、泊まろ!
中間淳太
中間淳太
なんやねんそれ。
俺以外のメンバーも全員泊まるらしい。

神ちゃんが布団やらを持ってきた。
重岡大毅
重岡大毅
ちょっ、神ちゃん笑笑
どこから持ってきてん?笑笑
神山智洋
神山智洋
あぁ〜、あなたの家は
何となく把握してんねん。笑笑
でも、濵ちゃんの方が把握してると
思うけど…。笑笑
濵田崇裕
濵田崇裕
まぁな〜。
あ、俺あなたの部屋で寝るから
俺の布団はええよ。
藤井流星
藤井流星
えっ!なんで!
濵田崇裕
濵田崇裕
あぁ〜、決まってんねん笑笑
俺が泊まる時は、あなたの部屋で
寝るって。
まぁ、あなたの部屋のベットは俺の
為みたいなもんやで。笑笑
重岡大毅
重岡大毅
えっ!じゃ、あなたは
普段どこで寝てるん!?
濵田崇裕
濵田崇裕
奥の部屋の寝室やで。
でも、中には入ったら行けへんよ。
桐山照史
桐山照史
なんかあるん?
濵田崇裕
濵田崇裕
あぁ。
あいつが…あなたがあそこでしか
寝れない理由があんねん。
中間淳太
中間淳太
そうなんや…。
濵田崇裕
濵田崇裕
俺も色々やらなあかんことあるから
先寝るな〜?
おやすみ。
神山智洋
神山智洋
風呂は?
濵田崇裕
濵田崇裕
後でええよ。
重岡大毅
重岡大毅
おやすみ〜!濵ちゃん!
淳太〜!!
中間淳太
中間淳太
うるさい!もう!
のんちゃんも寝てるんやから!
重岡大毅
重岡大毅
小瀧起こそや!
桐山照史
桐山照史
あかんやろ笑笑
ギャーギャー騒がしいリビングを後にし、
俺はあなたの部屋に行き、
あなたの仕事机とセットの椅子に座り
あなたの机に置いてある写真を手に取った。

その写真は、あなたの家族が楽しそうに笑っている写真。
フランスで撮ったんかな?
1番上のお兄さんから下の双子の兄妹に
おじいちゃんとおばあちゃんも映っている。
その写真の真ん中で1番楽しく笑っている
あなたのお父さんとあなた。
濵田崇裕
濵田崇裕
おじさん…。
なぁ、おじさん。
俺はあの時のおじさんと交わした約束を
俺は守れていますか?

俺はちゃんと、メンバーとして、
第2の家族としてあなたを守れていますか。
濵田崇裕
濵田崇裕
おじさん、もし守れてなかったら…。
俺を叱ってくださいよ…。
俺は未だに…鮮明に覚えている。
あなたのおじさんの事。
おじさんの笑った顔も、真剣な顔も
何もかも…。
あなたを見ると、おじさんが重なる。

おじさんは…
あなたの前から…












突然、姿を消した。
















そして、デビュー前のこと




あなたのおじさんは
山奥で遺体で見つかったこと。
濵田崇裕
濵田崇裕
おじさん…。
おじさん、僕はどうすればもっと
あなたのことを守れますか?


椅子から離れ、あなたの部屋の窓から
空を見上げる。
濵田崇裕
濵田崇裕
おじさん…僕に…
力をください。
もっとあなたを守れる力を僕に下さい。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなた…。
ついさっきまでうるさかったリビングも
気が付けば静かになっていた。


あなたの部屋にあるベットに入り、
そのまま目を瞑り、眠りに入った。






















この時、部屋の外で誰かが聞いてたなんて
知らなかった。