第199話

1,364
2020/11/24 12:29
中間side
静まり返ったリビングにはいつものWEST感が
何も無かった。
うるさいしげも突然の出来事で驚いているのか
力が抜けてそのまま地面に座り込んでしまった。
重岡大毅
重岡大毅
……なんであいつが。
中間淳太
中間淳太
なぁしげ?
アイツらっていつ会ったん?
重岡大毅
重岡大毅
……前あなたが入院してた時
待ち伏せしてて…。
渡り廊下の所で。
で俺が来たらササッと走って
逃げてん。
最初は何かなって思って
まぁ…
走って行ったから大丈夫かなって
思っとったらその日に…
あなたの病室まで戻って来たんよ。
そしたらあなた…。
そいつら見て過呼吸起こして
暴れだしてん…。
俺も必死に守り抜いたんやけど
途中から濵ちゃん来て…。
濵ちゃんも顔色変えとって
その時にあぁーやばい奴なんや
って…。
そんな時奥の部屋の扉が開き濵ちゃんが戻って来た。
桐山照史
桐山照史
あなたはっ!?
濵田崇裕
濵田崇裕
今一旦休ませとるよ。
神山智洋
神山智洋
濵ちゃんも疲れてるやろうから
濵ちゃんも休み?
濵田崇裕
濵田崇裕
ありがとう…。
でも俺もう少しあなたのそばに
居ったるわ。
簡単に水を飲んでまたパパっと部屋に戻って行く
濵ちゃんだったが奥の扉が開き中からあなたが
出てきた。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなた?どうした?
金井
金井
……。
何も言わず下を向いてしまったあなたの方に
優しく駆け寄る濵ちゃん。
その近くに何かあった時ようにとしげと神ちゃん
も駆け寄り濵ちゃんの後ろの方に立った。
重岡大毅
重岡大毅
あなた?
あなたはパッと顔を上げて直ぐに目の前の
濵ちゃんの胸に飛び込んだ。
金井
金井
………っ。
濵田崇裕
濵田崇裕
よしよし。
もう大丈夫やで。
…しげと神ちゃんさ
濡らしたタオル持ってきてくれへん?
神山智洋
神山智洋
……おん。お湯がええ?
濵田崇裕
濵田崇裕
いや、冷たいのでええよ。
あなた、もう大丈夫やから
部屋行こな?
あなたの肩を支えて歩いていく濵ちゃん。
ちょっとした違和感を覚えた俺は近くに居た
照史に耳打ちした。
中間淳太
中間淳太
…なぁあなた痩せたよな?
桐山照史
桐山照史
せやな…。
あの感じドラマとかや無さそうやな…。
照史も気付いてたらしく違和感が確信になった。
多分わざとブカブカの服を着てる感じも
心配させないようにしてる感じやけど
逆にバレバレやった。
リビングに繋がる扉がパタパタと開き
しげと神ちゃんが濡れたタオルを持って
あなたと濵ちゃんがいる部屋に向かった。
重岡大毅
重岡大毅
濵ちゃんー!タオル持ってきたで!
濵ちゃんの返事を聞かずに直ぐにドアの扉を開けた
しげは中に入るのかと思いきや直ぐに足を止めて
顔を顰めた。
重岡大毅
重岡大毅
……なんやこれ。
金井
金井
………っやめろ!!!!
すると大きな声を出したあなたが顔色を変えて
しげに勢いよく飛びかかろうとしていた。
神山智洋
神山智洋
……っしげ!!
濵田崇裕
濵田崇裕
あなたっ!!
神ちゃんがしげをあなたを濵ちゃんが剥がして
俺らも慌てて4人の方に向かった。

幸いしげには顔や体にも怪我はなかったけど
ちょっとびっくりしてしまったのか
しげは動揺が隠せないでいた。
濵田崇裕
濵田崇裕
あなた!あなた!
大丈夫。しげやで。しげやから。
…アイツらみたいな事は
せえへんよ。
大丈夫やから。
あなたが濵ちゃん腕の中で物凄く暴れていた。
金井
金井
嫌っ、嫌っ…嫌っ!!!
濵田崇裕
濵田崇裕
大丈夫。大丈夫やから。
金井
金井
……っ。
濵田崇裕
濵田崇裕
そうそうそう。大丈夫大丈夫。
濵ちゃんの「大丈夫」が届いたのか
徐々に落ち着いてきたあなたは
正面にいるしげを見て白色の顔色を
更に白くさせていた。
金井
金井
……俺、大毅傷付けたよなっ。
ごめん、俺…。そんなっ…。
ごめん。ごめん。
重岡大毅
重岡大毅
大丈夫や。怪我してへんから。
謝らんといて。な?
ちょっと過呼吸気味になってしまったあなたの
手を優しくしげが握ってそんなに大きな発作には
ならずそのまままたあなたは疲れてしまったのか
濵ちゃんに体を預けたまま寝てしまった。
桐山照史
桐山照史
…不覚にも可愛ええって
思ってしまうんよな。
照史が寝ているあなたの頭を優しく撫でて
濵ちゃんの身体から剥がしてそのまま姫抱きにした。
濵田崇裕
濵田崇裕
…そのままベットにお願い。
桐山照史
桐山照史
おう。
小瀧望
小瀧望
…濵ちゃんあのさ?
濵田崇裕
濵田崇裕
…ん〜?
藤井流星
藤井流星
………教えて、欲しい。
濵田崇裕
濵田崇裕
…何を?
小瀧望
小瀧望
あのスーツの男って
あなたからしたらどんな人なん?
藤井流星
藤井流星
ヤバいやつらってことしか
俺分からんねん。
濵田崇裕
濵田崇裕
………せやな。
話さなな。
待っとって。あなた寝かせて来るから。
照史の後を追いかけ奥の部屋に行く濵ちゃん。
神山智洋
神山智洋
…きっと濵ちゃん自身も
あの男たちと関わりたく無いやろな。
重岡大毅
重岡大毅
…守らな。2人を。






























俺らはまだ知らなかった。


この事件が俺らの未来を左右することに
なるなんて…。

プリ小説オーディオドラマ