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第118話

2人で ②
重岡side
濵田崇裕
濵田崇裕
逃げたりせえへんか?
離れたりせえへんか?
変な態度とらへんか?
色眼鏡であなたのこと見いひんか?
濵ちゃんから1つ1つ聞かれる。
きっと濵ちゃんはそれが怖くて…
周りのヤツらに言われへんかったんやろうな。

もし、
逃げられたり、離れられたり
変な態度とられたり、変な目で見られたりされたら
もっとあなたは傷つく。
あなたの傷付く顔を見たくないから
あなたをこれ以上傷付けたくないから…。


そう思って濵ちゃんは周りに言わず
ずっとずっとずっとあなたのそばにいて
離れず近くに居て守ってきた。
「大丈夫、俺がいるから。」と。
言わないでもそばにいた。
俺がいるからと、俺がいるから大丈夫と
もしかしたら濵ちゃん自身も前を向きたかっただろう。
濵ちゃんはあなたのそばで共に前を向いて歩いた。
でも、前を歩く時必ず「過去」が2人を邪魔した。
前を向きたいのに、中々前を向けない。

現にこの間の濵ちゃんもそうやった。
あなたの病院に行く前に
あなたの部屋に入って閉じこもって…。
リビングのドアを開ける時も震えていた。
前の日の夜もあなたの部屋で何かしていた。


でも今なら言える、俺なら言える。
俺は絶対にそんなことはせえへんと。
重岡大毅
重岡大毅
せぇへんよ。
どんな過去でも受け止める。
俺も含めて3人で一緒に前向こう。
俺が背中押す。2人の。
サポートするから。
俺が言い終わったと同時に
俺が頼んだアイスコーヒーが来て
そしてまた、濵ちゃんの携帯が鳴った。

濵ちゃんが携帯を確認したら直ぐに笑顔になった。
確定した。あぁ、あなたからの連絡やって。
濵田崇裕
濵田崇裕
…俺アホやな。
重岡大毅
重岡大毅
えっ?
濵田崇裕
濵田崇裕
俺だけでええって思ってた。
あなたの過去を知ってるのは
俺だけでええって。
あなたを支えるのは俺でええって。
何もかもが俺だけでええって思ってた。
俺が…俺があなたを救いたいって。

でも、ちゃうやんな。
俺には…あなたにはこんなにも
素敵な仲間居るんやもんな…。
なんで気が付かなかったんやろう。
そう言って俺の前に濵ちゃんが携帯を差し出した。
液晶画面に映っていたのは
金井
金井
大毅と3人で一緒に前向きたいって
言ったら怒る?
知ってるで、崇裕。
俺だけがって思ってたんやろ?
俺も思ってたんよ。
崇裕だけが知ってくれてればええって。
でも、今日大毅の話聞いてさ…
変わったんよね。
俺も崇裕を支えたい。
やから今度は俺が崇裕を支える番
一緒に前向こう。
俺、崇裕が居たら前向けると思う。
崇裕もそうちゃう?
メールを確認した俺は携帯を濵ちゃんに返し
冷たいアイスコーヒーを1口飲んだ。
濵田崇裕
濵田崇裕
それ飲み終わったら見せたいもんある。
場所変えよ。
重岡大毅
重岡大毅
…ん、ちょっと待って。
濵田崇裕
濵田崇裕
ゆっくりでええよ。
ゆっくり飲んだ方がええかも。
時間稼ぎ。
しげの心の準備の。
重岡大毅
重岡大毅
…おう、分かった。
期待と不安で胸が張り裂けそう。

最後にゴクッとアイスコーヒーを飲み
濵ちゃんと一緒にレジに行き
俺のアイスコーヒーはちゃっかり濵ちゃんが
奢ってくれて
そのまま厳しい暑さの中濵ちゃんの背中に
続いて俺も一緒に歩いて行った。