濵田side
衣装組と別れてあなたを守る。
俺はあなたから離れたくなかったし、
この手でちゃんとあなたを守りたかったので
あなたと居ることにした。
俺らは望とあなたを囲むように
俺、淳太、しげの時計回りで歩いている。
撮影が行われるスタジオが見えてきた時
一気に緊張感が漂う。
スタッフ「あれ、最初は小瀧さんとあなたさんのペアなんですけど…。」
明らかに不機嫌のしげ。
確かにここに居る誰かがあなたを傷付けた。
今笑顔で平然と俺らに話しかけているスタッフさんかもしれへんし、カメラマンさんかもしれへん。
見えない壁と戦わなければならない。
つまりメンバー以外の人は敵や。
カメラマン
「あれ、あなたくん衣装…。」
カメラマン
「まぁ、いいや。とりあえず置いてある道具自由に使って!」
今のところは何も起こってない。
あなたが怪我するなども起こってない。
カメラマン
「はい〜!OK!次、濵田さんと中間さん行こう!」
撮影は特に何も起こらずに終わり
俺たちの番になった。
俺らが撮影している間も
あなた達を楽屋に行かせず
近くの椅子に座らせた。
あなたが座った上に望が座り、
左にはしげが立った。
しげは俺と目が合うなり、頷いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。