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第170話

はんぶんこ
重岡side
金井
金井
…怖いんや。迷惑かかるのが。
ぽつりと小さく口を開いたあなたはそう言った。

聞き逃さないよう俺も更に姿勢を正して
あなたの目を見てよく聞いていた。
金井
金井
俺が怪我してしまったせいで
撮影が一旦中止になった。
それだけやない。
グループの活動も一旦出来なくなって
俺だけ置いていかれるんちゃうかなって
思ってまう…。
重岡大毅
重岡大毅
あなた、
金井
金井
皆は迷惑ちゃうでって言うんやろ?
…でも俺だけいつも
ここからって言う時発作起きて入院して
退院してもまた発作起こして
薬の量が増えて楽屋で大きなソファーを
独り占めして寝ている。
…たまにな?思うんよ。
俺、お荷物なんかなって。
重岡大毅
重岡大毅
ちゃう。ちゃうから。
俺らはホンマにあなたが居らな
あかんねん。
布団を力強く握りしめるあなたの手を
俺の両手で上から優しく包み込んだ。

俺が両手を包み込んだのを不思議そうに見つめ
あなたは不安そうな目をそのまま俺に向けた。
重岡大毅
重岡大毅
大丈夫や。
俺らは8人で1つや。
誰が抜けても誰かが入っても
それはジャニーズWESTやない。
あなたが抜けたら俺らは怒り狂うで?
あなたが抜けたら俺らは悲しむで?
あなたが抜けたら俺らは
やっていかれへん。
あなたが居てのジャニーズWESTで
ジャニーズWESTが居てのあなたやろ?
なんで自分からマイナスな
気持ちになんねん。何選んでんねん。
言ったやろ?はんぶんこしようやって。
俺らはあなたの気持ちやら全て
いつでもはんぶんこでいるように
俺らは待ってるんやで?
濵ちゃんやって、
照史やって、
淳太やって、
神ちゃんやって、
流星やって、
小瀧やって、
勿論俺も。
あなたの全て持てるんやで。
だから素直にそこに飛び込んだらええ。
誰も見捨てへんし、誰も突き放したり
せえへん。
俺らにそんな奴おるか?
誰も置いてけへんやろ?
重岡大毅
重岡大毅
…それに。
皆、あなたのこと愛してんねん。
皆、あなたのこと大好きやねん。
メンバーとして。
やからあなたがいつでも泣けるように
あなたがいつでも甘えて来るように
いつでも腕広げて皆待ってるんやで。
いつでもこの胸貸したるから。
皆そう思ってる。
俺やってそうやで?
いつでもこの胸貸したるから
泣きたい時甘えたい時
勿論、それ以外でもかまへん。
いつでもこの胸空いてるから。
あなたのために。
俺が思ってることを全て話した。
「迷惑」なんて思ったことない。
「邪魔」なんて思ったことない。
「お荷物」なんて思ったことない。

皆、あなたが大好きで愛してる。
これはほんまにそうやから。
あなたは知らんと思うけど
一人一人どうやってあなたを守れるか
ちゃんと話し合ってたりするんやで?
重岡大毅
重岡大毅
それに…
俺が踊ってる時あなたが隣に居らな
俺あかんねん。
気持ちよく踊れる自信ないから。
…いつでも待ってる。
ちゃんと空けとくからあなたの場所。
安心し?
俺やって普段は変なことやってるけど
俺やって男やから大事なもん位守れる。
やから俺が、俺らが絶対
あなたが戻ってくるまで
あなたの居場所守ったるから。
自分のペースで戻ってこい。
重岡大毅
重岡大毅
いつも言うとるやろ?
お互い「はんぶんこ」しよ。
あなたの手を包んでいた俺の両手は
今度はあなたの背中に回しあなたを抱きしめた。


上手く笑えない時やって
涙を流した時やって
俺と一緒に笑って泣いたら
1人の悲しい思い出や楽しい思い出も
何倍も悲しさを共有して
何倍も楽しさを共有出来る。
金井
金井
…せやな。
おおきに。
重岡大毅
重岡大毅
…おう。
俺らと越えようや。
沢山の笑顔を集めながら
あなたが笑ってくれたら
俺らは嬉しくて泣きそうなんや。

俺と俺たちとこれからも生きていこうや。
手を取りながら、迷いながら進んでいこうや。

俺たちと出会ったことが奇跡や偶然でもないよに

どんな厳しい状況にでも負けない光になろうや。

そのためには
俺らは全員、「はんぶんこ」して前に進まなあかん。

俺が半分歩いたら 俺らが半分歩いたら
あなたも半分 俺らが歩いた分歩けばええ。
俺とあなたで、俺らとあなたで。

ありふれた日常だって
ありのまま俺らを待っている。

やから手を取り合って はんぶんこしながら

一緒に進もう、この先ずっと。























重岡大毅
重岡大毅
ふは。まじか笑笑
静かやなって思ったら俺の胸に頭をつけながら
あなたは寝ていた。

こういうのはいつも濵ちゃんとかに
やってるイメージで中々なかったから
嬉しかった。

…頼られている気がして。
重岡大毅
重岡大毅
よしっ。
起こさないようにゆっくりと
ベッドに寝かせて包帯から出ている髪の毛を
目にかからないように退かして
風邪をひかないように布団もしっかりかけてやった。
重岡大毅
重岡大毅
…もうすぐ神ちゃん来ると思うから
俺も一旦帰るな?
するとほんまに扉が空いて神ちゃんが入ってきた。

あなたを見ると直ぐに優しく笑った神ちゃん。

ほらな?あなた。
お前を見て笑ってくれるメンバーが居るんよ。
重岡大毅
重岡大毅
…あとは頼んだ!神ちゃん。
神山智洋
神山智洋
はぁい!
気ぃつけて!
重岡大毅
重岡大毅
おう。











寝ているあなたをまた見て
扉を閉めて病院の外に出た。

今日初めて見た空は
まるであなたの笑顔のように綺麗な青空やった。