金井side
まだマネージャーが運転している車の中にいる。
望を家に送った後、次は俺の家に向かう。
隣に居る崇裕はちょっと落ち着いてない。
俺の家が近付いてくると、車に残っている
大毅と兄組がそわそわ周りを確認している。
いや、BGですか?あなた達は。
私のSPですか?あなた達は。
マネージャー
「あなた着いた。なんかあったら
誰でもいいから連絡しろ。それともう夜だし
俺も事務所行かなきゃ行けないから、今日は
荷物まとめるだけにしておいて。」
マネージャーの車から降りフロントを通る。
自分の部屋番号が書かれている郵便受けを
開けてみると、そこには大量の手紙が。
封筒も1枚1枚違う色。
全ての手紙を持って部屋に向かう。
部屋に着いて、鍵を開け部屋に入る。
手紙を1度机に置き、ソファーに荷物を置く。
手洗いして、今日のご飯を作る。
台所に立って、エプロンを付けた時に
家の電話が鳴った。
家の電話なんて実家からの電話しか使わないため、親からの電話かと思い、電話を出た。
親からの電話やと思ってたけど
それは一瞬にして消えていった。
この間の女やった。
声で分かった。
でも、好きなど言ってるってことはきっと
番号を間違えているって思った。
なんてこった…。
切ろうとした時やった。
そこで電話が切られた。
なんなん?ってかグレーのエプロンは
確かに持ってるけど、あれ
照史からの誕プレで貰ったらやつやねんけど…。
受話器を置いて、キッチンへと向かう。
ご飯を適当に作り食べる。
食べ終わり、ホテル暮しの準備をする。
カバンに適当に着替えやその他諸々を詰めた後
マネージャーから連絡が入った。
マネージャー
「事務所に今回の記事を説明したら明後日からホテル暮しになった。今のところは何もないか?」
今日のことは黙っておくべきか。
まぁ、明日の仕事で言うか。
マネージャー
「分かった。ホテル暮らしメンバーとやって。1人は危険。」
携帯をテーブルに置き直した時、
ふと今日郵便受けに入っていた手紙が気になり
封筒を1枚ずつ開けていった。
どの手紙にも、好きという単語がぎっしり書かれていた。
最後の封を開けた時、
カッターと髪の毛が入っていた。
少し出血してしまったので、絆創膏を付ける。
何故かよく分からなけどいつもやったら
風呂もちゃんと入るが、今日はシャワー
だけにして寝た。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!