第73話
うわぁーーい!重岡と遊びます!
とあるoffの日
金井side
何も無い。
これに尽きる。
特に何もすることがなくダラダラと過ごしている。
すると…
📱ピコン
元気よく俺のスマホが鳴った。
見てみると
はっ?
今、俺の家の近くに居るん?
いや、大毅もoffって知ってたけど
唐突すぎひんか??
とりあえず色々疑問を持ちながらも
服を着替え、髪の毛をセットし
携帯と財布を持って外に出る。
すると大毅の車が目の前に止まってあり
慌てて近寄り、急いで車に乗る。
あぁ、勿論助手席やで。笑笑
きっと大毅が言っているのは
この間のプロデューサーさんのこと。
あれからプロデューサーさんは辞めて
新しいプロデューサーさんになり
番組もバージョンアップ。
なんとか一件落着したんやけど…
LINEも荒れに荒れた。
個チャもグループもアプリを開けば
「俺らを頼れ」
俺らを頼らなかったらどうなるか分かってるよな?
と相棒の崇裕に言われ
今回の件はほんまにやばかったなって
思った。
大毅にも沢山迷惑かけたから
今回はしょうがないと思いOKを。
大毅のことやから絶対高いの連れて行かれる。
はい、言うと思ったよ。
でも今日は何を言っても負けそうな気がするので…。
大毅が向かったのは、
グループでもプライベートでもよく行く
いつもの焼肉店。
お昼時の時間。
そして今日は土曜日。
つまり、家族連れも多いということ。
車を停め、フラフラ〜と店に入っていく大毅。
俺は慌てて後を追う。
店員
「いらっしゃいませ〜。2名様ですか?」
店員は大毅の方を見て固まり、俺の方を見て
また固まった。
おっ、気付いたか?
店員
「あ、あの、個室の方がいいですよね!?」
店員
「い、今用意してくるのでお待ちください!」
そう言ってバタバタと走って行った店員さん。
店員
「お待たせしました。ご案内します!」
店員さんの後に続き俺らも個室の方へと向かう。
店員
「こちらの席をお使いください。」
席につき、メニューを広げ
それぞれ食べたいものを注文した後
店員
「失礼します。お待たせしました。カルビとミノです。」
それから追加に色々と注文しお腹も満たされた時。
店員
「し、失礼します。」
店員
「あ、あのプライベート中にごめんなさい。
サインいいですか?」
そう言って店員さんが持ってきた色紙に
俺らはサインを書いて渡した。
店員さんは少し涙ぐんでて、そのまま嬉しそうに戻って行った。
伝票を持ちレジに向かう俺ら。
レジ近くの椅子には沢山の人が。
そこに居た高校生達が俺らに気が付き、
騒ぎ出す。
店員「合計24000円です。」
お金を出し、お釣りを貰い
お店のドアを開けようとした時…
ファンA
「あの、ジャニーズWESTのあなたくんですよね?」
ファンB
「あの、ファンなんです。握手とかってダメですか?」
ファンの子と握手をし、大毅が待っている車向かう。
大毅の運転で僕らはゲーセンへと向かった。