金井side
誰かの声が聞こえる。
ここはどこや?
遠くから俺を呼ぶ声。
大丈夫と言っている人もいる。
誰や…。
重い瞼を開けると…
眩しい電気と消毒の匂い。
あぁそうやった。
俺、スムージー飲んでガラス飲んで
それで…それで…
弟組がいつも以上に真剣になり
何かあったのか気になったので
崇裕に聞いた。
崇裕、泣かせる気なんか?
俺も知ってるよ。
年下組も、俺のために色々やってくれてる事を。
誰よりも、こいつらが強いこと。
最強の男たちってこと。
知ってるよ。
やから、弟組ええよな?
崇裕の言葉信じるで?
俺の知らないところで更に強くなってた弟組。
7WESTってこんなに強かったんやな。
7WESTってこんなに頼もしかったんやな。
いつもは頭撫でたり、膝枕してあげたり
可愛がってたけど、気が付けば俺より成長してた。
看護師
「失礼します。あ、起きたんですね。酸素マスク外しますね。後点滴変えますね。」
看護師
「仲良いですね。」
看護師
「それでは、先生呼んできますね。」
あぁその事か。
分かりやすく落ち込む4人。
医師
「失礼します。金井さんの担当医の名取と言います。よろしくお願いします。」
以下名取
名取「それではまず、あなたさんの入院期間なのですが、喘息の発作の結果1週間が決まりました。出来れば仕事も休んでください。
また、口の中の怪我も2週間程度で治ると思います。私からは以上です。何か質問ありますか?」
仕事も休みか…。
本格的に暇やん笑
医師
「そうですね…なら水曜日までの体調をみて判断させて下さい。」
医師
「ではまた。ゆっくり休んでください。」
賑やかだった病室が一気に寂しくなった。
よし、ラジオまで頑張ろう。
ジャス民にバレないようにしなきゃな笑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!