小瀧side
今日から1ヶ月間
俺らは高校生になってあの動画を送ってくれた
女子生徒の夢を叶えるため高校にロケをしに行く。
ロケ車に乗って皆は既にウキウキ状態。
高校からは密着取材として俺らが来ることは
誰も知らない。
つまり、サプライズ!!
…あ、校長は知ってるで?笑
隣に座っているあなたに横から抱きつくと
あなたは最初は驚いたものの
優しく笑って頭を撫でてくれた。
あなたのふわふわな髪の毛は
今は綺麗にセットされて
前髪もかきあげられて更にかっこよくなっていた。
そう言ってツンツンと自分の髪の毛を触って
首を傾げたあなた。
後ろにいたしげも自分の名前が呼ばれた気がしたのか
しげが座席の隙間から手を出してきた。
カメラ回っている時も
こんな感じで盛り上がってる俺ら。
いざ高校に着いてクラスに入ったら
もっと騒がしくなるんちゃうかな…。
やっとの事で
無事に学校に到着。
高校もホンマに綺麗で流石女子校やって思った。
初めての女子校やから俺らも緊張している。
警備員に挨拶し正面玄関で受付したら
1人の若い男の人が校長室に俺らを案内してくれた。
校長
「あ、おはようございます!!今日からよろしく
お願いします。」
校長
「では早速、体育館に案内しますのでどうぞ。」
サプライズ発表の方法としては
全校集会が行われている体育館に
俺らが1曲歌って登場する。
その1曲が「ええじゃないか」
幕が上がった時にしげのお決まりの挨拶がある。
体育館裏の扉から侵入して
バレないように幕の裏にスタンバイ。
軽く俺らだけ円陣組んで校長の挨拶で
俺らはあのポーズをとる。
校長
「…それでは今日は本校に素敵な来賓の方が来てくださっております。どうぞ!」
校長の一言で全校生徒がわさわさしだした瞬間
目の前の黒い幕が上に上がって
俺らの前には大勢の生徒が座っていた。
だが、皆の前に俺らが見えると
ざわざわしていたのが一気に歓声に変わった。
俺ららしく青春を盛り上げる。
俺ららしく彼女達の夢を叶える。
俺ららしく、俺ららしく…。
【盛り上がれんのか、俺ら次第や。】
新作作りました。
「イヤモニが白色の理由」
濵ちゃんmainです。
そちらもよろしくお願いします!!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!