第23話
こたかなと。
貴方side
望と遊びに行く用意を済ませ、車を出す。
ちょっと望の家の近くの信号で
望からメールで用意出来たと送られてきた。
俺ももうすぐで着くと返信し、車を走らせた。
望の家の目の前に車を停めると、
俺の車に気が付いたのか凄い勢いで
走って、助手席のドアを開ける望。
望が表参道で服みたいと言ったので、
表参道に向けて車を走らせる。
車中の会話はメンバーのことや、仕事のこと。
それから他愛のない話をしてると表参道に着いた。
それから2人で歩いて
望のお気に入りの服屋へ。
それから望はお店の片っ端から見て
気になる服を手に持ち試着室へ
俺は望が試着室へ入っていくのを見送り、
試着室の近くにある椅子に腰掛けた。
望は本当にスタイルが良いからなんでも似合う。
望が着たのは黒のダメージスキニー。
足が長いからほんまに似合ってる。
そうやって見せてきたのは、
デニムのダメージスキニー
そう言って、試着室のカーテンを閉める望。
また近くの椅子に腰掛けると、ファンであろう
女の子たちの視線を感じた。
ならば…
店員「はい。何かございましたか?」
店員「かしこまりました。」
分かりやすくテンパってる望を見て
ちょっと可愛いって思ったり。
望が気に入った服を受け取って、レジへ向かう。
望は靴を履いたり忘れ物がないか確認してる。
俺が会計を済ませて望の方へ向かうと
ファンA
「望くん!ファンです!握手いいですか!?」
ファンB
「今日は何買ったんですか!?誰と来たんですか!?」
ありゃりゃ、囲まれてる。
ちょっと困っているので、助けに行きますか。
ファンA
「えっ!やばい!?あなたくんじゃん!」
ファンB
「2人で遊んだってこと!やば!」
ファンA
「す、すみません!」
ファンB
「行こう!」
2人でぶらぶらと歩いて隠れ家的な小さい
パスタ屋に入った。
ドアを開けようとすると、望に止められた。
そう言って望が指を指したので
俺もその方を見てみると
確かに見たことがある背中が。
改めてドアを開ける。
店員さんに2人と伝え、空いてる席どうぞと
言われたので、俺らは崇裕と淳太の近くの席に座った。
2人でコソコソしていると…
そんな会話をしていると、
兄組3人は少し離れた席に戻って行った。
店員「はーい!お伺い致します。」
店員「かしこまりました!」
間違っちゃいない。
兄組がああやって集まって話すのは
大体が俺の話。
この間も崇裕と大毅に吸入している所見られた
から、そろそろ会議かな〜なんて思ってた。
きっと望のこの質問に
過去の自分に聞かれたらきっと
「幸せじゃない。なんで俺やねん。」とか
言ってると思う。でも今は素敵な人達と囲まれて、自分の大好きな仕事をしているから、勿論答えは…
ちょっとむず痒い会話をしていると、
俺らが頼んだパスタが運ばれてきた。
美味しそうに頬張る望は本当に犬。
耳はピンピンに上がって、
尻尾は、左右にフリフリ。
あっという間に2人頼んだ料理を完食。
少し離れたところでは、兄組が真剣な顔で
話し合いをしてる。
そう言って2人で兄組の所まで行く。
店員さんに、会計を淳太がやってくれることを
伝え、店を後にしその後もぶらぶらしたら時間もいい感じになったので…
2人で車に乗って
望を仕事場まで送り届ける。
そして、特に車も混んでなかったので
スムーズに仕事場に着いた。