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第28話

あの日の大晦日③
貴方side
今日は社長と約束していた日。
いつもよりもキリっとした服を着て大阪を出る。
なるべく東京に早く着きたかったから、
家も早めに出た。
荷物を持って玄関に向かうと、
兄1 光輝
兄1 光輝
あなた、お前無理すんなよ?
あなたの体と相談要相談するんやで?
金井
金井
おう。分かってる。
んじゃ、行ってきます。
兄1 光輝
兄1 光輝
ん。気ぃつけて。
東京駅方面の新幹線のホームに向かう時…
重岡大毅
重岡大毅
あなた君…?
大毅が俺の肩を叩いて隣に来た。
金井
金井
大毅か。
デビュー、おめでとう。
重岡大毅
重岡大毅
何言ってるんですか?
俺はまだ諦めてません。
さっき濵田くんから連絡が来て…。
あなたが事務所行くって…。
俺今、めっちゃ怖いです。
あなたくんが俺の傍から居なくなるんちゃうんかなって…。
金井
金井
俺が?離れる?
重岡大毅
重岡大毅
はい。
俺がまだこの世界に入りたての時、
鏡の前でキレッキレに踊るあなたくん見て
俺もあぁなりたいって思ったんです。
そしたら、いつの間にか声掛けてて、
でもあなたくんは嫌な顔せず、俺らの話を真剣に聞いてくれて…。
本当に嬉しくて、気が付けば横見れば8人居て。
俺の中では8人いることが当たり前やなって。
それで8人でデビューしようなって皆で笑って言いましたやん。
あなたくんは覚えてないんですか?
勿論、勿論…。
金井
金井
あぁ、覚えとるよ。昨日のように覚えとる。
俺も8人でデビューしたいって、
俺にとってそれが初めての夢やってん。
こんな素敵な夢叶えられたらええな〜って。
でも、現実は甘くないねん。
俺のダンス超えたやん。おめでとうな?大毅。
俺はそう言って、
大毅より先に歩いていると、
後ろから大毅が着いてきた。
重岡大毅
重岡大毅
あなたくん、事務所に行くんですよね?
金井
金井
おう。行くで?
重岡大毅
重岡大毅
なら、俺も行きます。

ってか、今日デビューが決まった4人で
事務所に行く約束してたんです。
金井
金井
なんで?
重岡大毅
重岡大毅
8人でデビュー出来るように
直談判しに行くんです。
「直談判」
それは最も危険なやり方。
年上の淳太や照史にとっては最悪チャンスを逃すこともある。
重岡大毅
重岡大毅
4人で東京ドームや京セラドームを成功させても、
レギュラー番組持っても、国民的アイドルになっても、
俺らは嬉しくない。8人で全て叶えたい。
8人だからこそら見たい景色も叶えたい夢もあるんです。
こいつは強い。
知ってた。こいつがヤバいやつってこと。
勿論、いい意味で。
大毅が入ってきた時、先輩方や淳太、照史、崇裕がヤバいやつ入ってきたと口を揃えて言っていた。歌もダンスもピカイチで関西Jrを引っ張ってくれる貢献者と言われてた男。
そう、そいつが「重岡大毅」

俺も事務所に入ったら、先輩方に噂され
色々な先輩が俺のダンスや歌を褒めてくれた。
そのせいなのか、俺は周りのジュニアから
嫉妬といういじめの標的になった。

大毅の噂を嗅ぎつけ俺は大毅がいつも
レッスン時間が終わっても1人で練習していると聞いて俺はいつも大毅のダンスをドア越しに
見守っていた。
もしかしたら、俺みたいにいじめられるかもしれない。

俺はこいつを守りたい。
あいつが頑張っているのを1人でも知ってたら
いい。
それが俺だったら…。
俺だったら、こいつを守れる。
二度と後輩が俺みたいな思いをさせたくない。
して欲しくない。
簡単に夢を諦めて欲しくない。
その頑張りや努力を無駄にさせたくない。



そんなことを思いながら影で支えながら
守ってきた大毅が気が付けば
俺の知らないところでたくましい1人の男に成長してた。
重岡大毅
重岡大毅
俺、知ってるんです。
金井
金井
何に?
重岡大毅
重岡大毅
あなたくんが俺を影で守ってくれてる事。
金井
金井
重岡大毅
重岡大毅
部屋の窓に映ってましたよ?
ドア越しで俺をしっかり見てくれてる
あなたくん。
金井
金井
ははっ。バレてたか。
重岡大毅
重岡大毅
俺、あなたくんに会いたくて
居残ってた日もあるんです。
今日も練習してたら、決して入っては来ないけど、ドア越しで俺を見守ってくれてるあなたくんを。
俺はあなたくんに見てもらえるだけで
すっごく嬉しかったんです。
あなたくん、覚えてます?
いつものように、俺が居残って部屋でダンスを
練習してた時、上手く出来ない振り付けがあった時、初めて出来た時、あなたくんドア越し
からやけど、頷いてくれたんです。
あの時、ほんまに嬉しかったんです。
初めて出来た振り付けもそうだし、
それを憧れのあなたくんに見てくれるんやもん。
金井
金井
大毅…。
重岡大毅
重岡大毅
俺にダンスという素晴らしい事を
教えてくれたあなたくんと
同じグループで輝きたい。
そして俺もあの時みたいに俺をあなたくんが
守ってくれたように、あなたくんの居場所、
存在、全てを守りたいです。
こいつ、ほんまに後輩よな?
大毅の言葉一つ一つが胸に刺さる。
重岡大毅
重岡大毅
一緒に輝きませんか?
ってか、輝きたいです。
俺も大毅と輝きたい。
苦楽を共に過ごした仲間やから、
俺が認めた後輩。俺ももっとこいつの隣で
成長を見守っていきたい。
そばにいたい。

大毅だけじゃない。

高校帰りのまま、たまにレッスンに遅れてしまう俺を怒ることなく、振り付けを教えてくれた
淳太や照史。

俺が居たら直ぐにあなたくん〜って言いながら抱き着いてきたり、たまぁに勉強教えてって
言いながら教科書広げる可愛い弟
小瀧望。

ジャッグナイフ時代に出会ってお互いバチバチ
やったけど、恥ずかしながら俺にダンス教えて下さいと頭を下げに来てあれから毎日のように
ダンスの自主練したり、遊びに行ったりした
神山智洋。

普段はボケ〜としてて何考えてるか分からんけど、イケメン顔からは想像できない天然で
でも1番周りを見ていてメンバー思い。
こいつの相談はよく聞いていた。
俺もあいつのやばい時がよく気がつく。
こいつも俺が守りたいなぁーって思える、
藤井流星。




俺が初めて会った時本当にこいつ同期か?って思うほど最初から歌も、ダンスも、アクロバッド、ギターも全部が完璧で
気が付いたら必ず左に居てくれてて。
俺の隣がこいつしかいないってある日気がついてその日から俺のシンメはあいつだった、
濵田崇裕。


そして、今目の前にいる
俺がずっと守ってきた大毅。
こいつがセンターになった時、嬉しくて
柄にもなく涙が出た。ピッタリだった。
本当に大毅の歌やダンス笑顔も全部
センターに相応しい。
8人揃えば俺もこいつの隣で踊ることが当たり前になって、俺が俺らしく踊れるのが
重岡大毅というたくましい男がいるから…。

もし、この人たちを捨てたら
俺はどの人とグループになるんやろう。
どの人の隣で俺らしい踊りを見せれるんやろう。

考えてもなかった事が急に俺の頭によぎる。

俺が大毅のこの願いを裏切ったら……?


俺もこいつの隣で輝きたい。
俺もこいつらと一緒に色々な景色を見たい。

もう、答えは1つ。
金井
金井
俺も、俺も大毅の隣で輝きたい。
皆でてっぺん取りたい。
重岡大毅
重岡大毅
っじゃ!
金井
金井
一緒に輝こうや。
そう言った瞬間、
大毅は持ってた荷物を投げて、俺の胸に飛び込んできた。
重岡大毅
重岡大毅
よかった…
よかった…。
俺、ほんまにあなたくんが居らな嫌やから。
金井
金井
あぁ、俺もや。
大毅達が居らなやっていかれへんよ。
大毅を剥がすと…
金井
金井
ふは笑。
なんちゅう顔してんねん笑笑
こいつほんまにセンターか?
涙でぐしょぐしょ。
まぁ、大毅らしいな。
重岡大毅
重岡大毅
うるさいっ!
センターじゃ!
そう言って大毅はさっき投げた荷物を持ち
新幹線のホームを歩き出した。
金井
金井
そういえば、新幹線何号車なん?
重岡大毅
重岡大毅
僕っすか?
僕は、自由席ですけど、あなたくんは?
金井
金井
俺もや。
なら、行こか。
大毅と一緒に新幹線に乗り
社長に会ったらどんな話をするかなど
色々打ち合わせをして、準備をした。





ジャニーさんに認めてもらえるように。
皆に、認めてもらえるように。