王子は、可愛い塔の少女の事ばかり考えていました。
王子は、どうにかして魔女から助け出してあげられないか考えていました。
都で魔女のことを調べると、本当の親は街にいて赤ん坊の時に魔女が卑怯な手を使って奪ったのだという事がわかりました。
王子は、魔女のことを親切なおばあちゃんと言って慕っているあなたが不憫でなりませんでした。
通い詰めるだけでいい考えは浮かびません。
気がつくと、塔の下にきていました。
呼びかけると、返事はなかったけど髪が下りてきました。
王子は、塔を登りきって驚きました。
そこには、少女はいなくて魔女が待っていたのです。
王子は剣を抜きましたが、魔女は驚きもしません。
魔女は今にも斬りかかろうとする王子を魔法で塔から落としました。王子は落ちた時に目が見えなくなってしまいました。
魔女は高笑いしてどこかに消えました。王子はあなたのことを思い、それからずっと探し続けました。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!