第20話

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2023/01/22 23:03
王子は、可愛い塔の少女の事ばかり考えていました。

王子
(なんて可愛い子だろう…天使のようで…ウンチを見られて恥ずかしがっていたところなんて…すごく可愛かったな)
王子
(あのような健康的な一本糞を出せるのなら、健康にも問題はなさそうだ。美しい歌声も、民や王は気にいるだろうし后として申し分ない。ああ、あの子がずっと閉じ込められてるなんて可哀想だ…)
王子は、どうにかして魔女から助け出してあげられないか考えていました。

都で魔女のことを調べると、本当の親は街にいて赤ん坊の時に魔女が卑怯な手を使って奪ったのだという事がわかりました。

王子は、魔女のことを親切なおばあちゃんと言って慕っているあなたが不憫でなりませんでした。

通い詰めるだけでいい考えは浮かびません。
気がつくと、塔の下にきていました。
王子
あなた!
呼びかけると、返事はなかったけど髪が下りてきました。
王子
(もしかして、まだウンチを見たことを怒っているのかな? なんて可愛いんだ…)
王子は、塔を登りきって驚きました。
そこには、少女はいなくて魔女が待っていたのです。
魔女
ふん、あの子が待ってたのはどんな不埒なならず者かと思ってたら…王子様だったのかい。
王子
ま、魔女…おまえ、どうしてあの子を閉じ込めているんだ?!
王子は剣を抜きましたが、魔女は驚きもしません。
魔女
お前のような悪い虫がつくからさ。あなたは特別に美しい娘だったからさ。
王子
だった…?
魔女
残念だったね、王子様。もうあの子はいないよ。果ての砂漠に捨てたからね。
王子
捨てた?なんだって!?
魔女は今にも斬りかかろうとする王子を魔法で塔から落としました。王子は落ちた時に目が見えなくなってしまいました。
魔女
それは罰だよ。不埒なことをしたお前のね
魔女は高笑いしてどこかに消えました。王子はあなたのことを思い、それからずっと探し続けました。

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