ただただ涙が溢れてくる
亀梨くんの質問責めに黙り込んでしまう智久
ずっと私の背中を押してくれてた亀梨くん
私の代わりに言えなかった思いも言ってくれて、こんなに私達のことを応援してくれて
智久も、亀梨くんだから付き合ってること話したんだょね
亀梨くんなら信用できるし、智久も頼りにしてるんだょね
しんみりしてしまった空気を跳ね返すような明るい声
あなた赤面案件
そんなにはっきり言われると、嬉しいけど、照れくさいょ
あの、お二人でお付き合いなさった方が良いのでは・・・
と、突っ込んでしまいそうになるほど、私と智久よりカップル感満載のカメP
幼なじみとか、親友とか、そんなもんぢゃない
家族だょね
私といる時にゎ見せたことがない、智久の柔らかい表情
きっと、お互いがお互いの安定剤みたいな関係ってゆうのかな
だから、ちゃんとダメなとこも言えるし、逆に、普通なら照れくさくて言えないことも言えちゃうんだょね
吹きこぼれた汁が火を止めようと伸ばした私の手にモロにかかってしまった
一瞬にして赤くなった左手
よかった
指輪にゎかかってない
智久ゎ台所まで私の手を引き、蛇口を捻って水を流してくれた
1人でも出来るのに・・・
どんだけ必死なの・・・
ちょっと過保護だょ・・・
そう言って私を見つめる目が少し潤んでいた
なに、言ってるの・・・?
ちょっと私、カチンときてます
何故か私に怒られる可哀想な智久に亀梨くんが近寄り笑顔を向けた
ガシガシと智久の肩を揺らし元気付けてくれる
ってもぅおふざけ半分の2人
っつ!
ちょ、この火傷、結構やばいかも・・・
冷やしても冷やしても、熱い・・・
すっごい腫れてきたし
これ、すぐ病院行った方がいぃ系だょね?
智久ゎ一旦部屋から出て行った
左手に指輪・・・
想像しただけで顔が熱くなってくる
こんな時にまで・・・
体温が上がったせいか、左手の痛みが強くなる
まぁ、こういう苦い思い出も悪くないよね
亀梨くんをうちに残し、私達ゎ病院へ向かった
智久ゎ病院に着くまで一言も喋らなかった
たぶんだけどね、きっとまた自分のこと、責めてるんだと思う
私が火傷しないようにどうにか出来たんぢゃないかとか
そんなこと、考えてるんだと思う
そんなこと気にしてないのに
私ゎ、智久と一緒に過ごす一分一秒をただ大事に過ごしたいだけ
だから
一緒にいるのに黙ってるだけなんて
いやだょ・・・
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!