第4話

3話 監督生
610
2022/05/14 07:36
ー別世界線  数年前
『ガタガタ  おかしい。願いを叶えたはずなのに』
『夢か?とりあえず、ここから出よう』
???
ぶなぁ。ぜんぜん見つからないんだぞ〜
『誰?まあいいか。とりあえず……蹴破るか』
※空手・柔道等の日本武道はそれなりにやらされてやす
『ふぅっ』
バァン    バリバリバリ
???
ぶな!!
『とりあえず、出られた。さて、どうしたものかな』
???
お、お前!!なんで出られるんだぞ!?
『ん?あのくらいなら普通じゃない?まあいいや。』
『とりあえず、色々試させて貰うね』
『“あの日に戻して”時間関係の願いをした。ということは、時間関係の魔法があるはず。』
『キュウべえの言う通りなら、固有魔法で、ほとんどの魔力?的なのが取られるから、武器が生成できないとの事だったけど……』
『んー?とりあえず変身してからだな』
ーー
『いい感じじゃん?結構好みww』
『され、ここからだね。どれだけ扱えるか。試していきますか』
『まずは、どれだけ時間を扱えるか』
『とりあえず、一通り思いつくのやってみるか』
ーー
『え、意外と行けるくね?ある程度わかったし、慣れもしたから、次……武器生成やってみるか』
『……弓…か、剣?とりあえず、弓で』
???
お前、さっきから何してるんだゾ?
『邪魔しないでくれる?今、色々試してんだから』
『ていうか、あんた何者?』
???
オレ様は、グリム様なんだゾ!!
『グリム?』
グリム
グリム
そうなんだゾ!!この前子分が帰っちまってから、オレ様、学園を追い出されたんだゾ
『は?どういうこと?』
グリム
グリム
それはこっちのセリフなんだゾ
『ていうかさぁ、あんたどうやって喋ってるわけ?』
『誰かの固有魔法ってわけじゃないでしょ?』
グリム
グリム
固有魔法ってなんなんだゾ?
『え?』
グリム
グリム
え?
『スゥゥハァァ』
『ここどこ?』
グリム
グリム
何言ってるんだゾ?
グリム
グリム
ここは、ツイステッドワンダーランドの名門校のナイトレイブンカレッジなんだゾ
『へぇ』
『……やっぱどこだ?とりあえず風見野じゃないことは理解した。』
『あと、恐らく異世界(?)に飛ばされてることも』
グリム
グリム
異世界?
『だって、こういうとこ見た事ないし。』
グリム
グリム
繋がってないんだゾ
???
騒音が聞こえましたが、何かありました!?
『誰?』
グリム
グリム
誰なんだゾ?(同時)
???
酷いですねぇ。
???
ここ、ナイトレイブンカレッジの学園長
???
ディア・クロウリーですよ。
『いや、誰?』
クロウリー
クロウリー
今、自己紹介しましたよね!?
『……しましたっけ?』
クロウリー
クロウリー
素で返さないでください!!
クロウリー
クロウリー
コホンまあそんなことは置いておいてですね。
クロウリー
クロウリー
あなた、なぜゲートから出ているんです?
『ゲート?』
クロウリー
クロウリー
あなたが入っていたあれですよ
『あぁ。窮屈すぎて、蹴破ったやつね』
クロウリー
クロウリー
けや!!それで?なぜ出られたんです?
クロウリー
クロウリー
普通、私が特殊な鍵で開けるまでは開きません
『え?蹴破ったらぶっ飛んだけど?』
クロウリー
クロウリー
はぁ!?蹴破ったら出られたー?
クロウリー
クロウリー
そんな馬鹿な話がありますか。
グリム
グリム
あるんだゾ
グリム
グリム
こいつが蹴破って出るとこオレ様見たんだゾ!
クロウリー
クロウリー
なんです?このたぬき
グリム
グリム
オレ様は、たぬきじゃねー!!
クロウリー
クロウリー
ふむ……猫でしょうか?
グリム
グリム
猫でもねー!!!
グリム
グリム
ていうかお前はわかるだろ!?
クロウリー
クロウリー
……知りませんよ。あなたのことなんか
グリム
グリム
え、う、嘘なんだゾ!
クロウリー
クロウリー
こんなところで嘘をついて何になるんです?
グリム
グリム
……オレ様、一昨年、子分と一緒に2人で1人ってことで、入学できて、嬉しかったんだゾ
クロウリー
クロウリー
なんのことか分かりませんね
グリム
グリム
まさか、子分のことも忘れちまったのか?
クロウリー
クロウリー
子分?
グリム
グリム
監督生のユウのことなんだゾ
グリム
グリム
みんなみんな忘れちまって、せめて学園長は覚えてると思ったんだゾ
『……』
クロウリー
クロウリー
そんなことを言われても、知らないものは知りませんからねぇ
『学園長、少し失礼します。』
『(かけだけど、やってみるしかない……よね)』
『(私/僕/俺の固有魔法は時間操作。だけど、稀にふたつ持つものも現れる)』
『(この可能性にかけるしかない)』
クロウリー
クロウリー
は?何をしているんです?
『ちょっと黙ってください。記憶を漁っているので』
『下手すると、記憶が混ざりますよ?』
クロウリー
クロウリー
あ、はい
『(できた……そしたら)』
『(あいつの話だと、ほんの少し前の記憶。それなら……)』
『!!』
グリム
グリム
ど、どうしたんだゾ?
『諦めなさい。その子の存在を知っているのは、あなただけよ』
『まあおかげで、色々わかったこともあるし、いいけど』
『さて、とりあえず、返してもらっていい?元いたとこに』
クロウリー
クロウリー
あ、はい!
クロウリー
クロウリー
こ、こちらへどうぞ
『……ありがと』

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