ー別世界線 数年前
『ガタガタ おかしい。願いを叶えたはずなのに』
『夢か?とりあえず、ここから出よう』
『誰?まあいいか。とりあえず……蹴破るか』
※空手・柔道等の日本武道はそれなりにやらされてやす
『ふぅっ』
バァン バリバリバリ
『とりあえず、出られた。さて、どうしたものかな』
『ん?あのくらいなら普通じゃない?まあいいや。』
『とりあえず、色々試させて貰うね』
『“あの日に戻して”時間関係の願いをした。ということは、時間関係の魔法があるはず。』
『キュウべえの言う通りなら、固有魔法で、ほとんどの魔力?的なのが取られるから、武器が生成できないとの事だったけど……』
『んー?とりあえず変身してからだな』
ーー
『いい感じじゃん?結構好みww』
『され、ここからだね。どれだけ扱えるか。試していきますか』
『まずは、どれだけ時間を扱えるか』
『とりあえず、一通り思いつくのやってみるか』
ーー
『え、意外と行けるくね?ある程度わかったし、慣れもしたから、次……武器生成やってみるか』
『……弓…か、剣?とりあえず、弓で』
『邪魔しないでくれる?今、色々試してんだから』
『ていうか、あんた何者?』
『グリム?』
『は?どういうこと?』
『ていうかさぁ、あんたどうやって喋ってるわけ?』
『誰かの固有魔法ってわけじゃないでしょ?』
『え?』
『スゥゥハァァ』
『ここどこ?』
『へぇ』
『……やっぱどこだ?とりあえず風見野じゃないことは理解した。』
『あと、恐らく異世界(?)に飛ばされてることも』
『だって、こういうとこ見た事ないし。』
『誰?』
『いや、誰?』
『……しましたっけ?』
『ゲート?』
『あぁ。窮屈すぎて、蹴破ったやつね』
『え?蹴破ったらぶっ飛んだけど?』
『……』
『学園長、少し失礼します。』
『(かけだけど、やってみるしかない……よね)』
『(私/僕/俺の固有魔法は時間操作。だけど、稀にふたつ持つものも現れる)』
『(この可能性にかけるしかない)』
『ちょっと黙ってください。記憶を漁っているので』
『下手すると、記憶が混ざりますよ?』
『(できた……そしたら)』
『(あいつの話だと、ほんの少し前の記憶。それなら……)』
『!!』
『諦めなさい。その子の存在を知っているのは、あなただけよ』
『まあおかげで、色々わかったこともあるし、いいけど』
『さて、とりあえず、返してもらっていい?元いたとこに』
『……ありがと』
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。