お久しぶりです。どうも
ココ最近、謎にモブから好かれてます。……何故でしょう?心当たりが無さすぎて、軽く恐怖を覚えてます。
それから最近、学校に限らず、この辺りで、謎の死を遂げている人がいるのだとか……
まあ、私/僕/俺はスマホなんて便利なもの持ってないから、そこら辺のモブたちに教えてもらったんだけど
前例も何も無いらしい…
初めはオーバーブロットが原因かとも思われたが、遺体がなかったり、外傷も毒とかの影響も何も無かったりしているものが多く、断定できないらしい
年代もまばらだ。だが、何故か10代の死亡例が多いらしい
どれも性別は関係ない。外傷や毒とか何も無いものは10代にしか見られないものとも言ってたっけ?
それからこれは最近わかったこと。
例の死亡者は、全員魔力保持量が多いこと
途中までは、もしやと思っていた。
私/僕/俺と同じ“魔法少女”がいると思っていた。
ここはねじれた世界。性別関係なしに契約を持ちかけていてもおかしくないと思った。
だけど、魔力保持量?何故?意味がわからない。
希望と絶望の相転移エネルギーの回収を目的としている彼らは、魔力量なんて関係ないと思っていた。
ここでは、また変わるのだろうか?
やっぱり、あいつの考えてる事はよく分からない。
ひとまず、ここで起きている事象は、絶対にあいつが関わっているということ。これは自信を持って言える。
数々の謎の死。それも10代が多い。
魔力保持量が多い者の外傷のない死。
確実に魔女化だ。そして、他の者の謎の死亡例。
魔女の口付けを受けたものたち。
ただ、固有魔法を上手く使って、魔女化を回避していたから、魔女が来てくれること自体は嬉しいものだ。
安定して、グリーフシードを得られる。
とりあえず、さまよってみるか
ー中庭
『……は?この反応……魔女?』
『なんでいんの?』
『……まあとりあえず行くか。はぁ』
ー結界内
『! 誰、誰がいる?』
『それは、学園長だよ。』
『これは私/僕/俺の仕事だ』
『っ、死にたくなきゃさっさと戻れ!』
『さて、どうしたものか。とりあえず…』
弓を射るように手を持っていき
シュワァ←生成時の効果音的な何か
『星あかりの闇!!』
『はい。雑魚。ふぅ。グリーフシードグリーフシード』
『巻き込まれが学園長だけで良かった……ただ、この後呼ばれるだろうなぁ。めんどくさ』
『まあ、何かあるまではって……はぁ』
『なにか御用ですか?リューハイト先輩』
『…さっき?』
「……知って、どうするんです?」
『そうですか。なら知らないでください。あなたには関係の無いことなので』
『学園長。あなたは、知る権利があるでしょう。私/僕/俺たち/らの問題に巻き込んだのだから』
『学園長室でよろしいですか?』
『ありがとうございます。』
『では、先輩。私/僕/俺は用ができたのでこれで失礼しますね』
ー学園長室
『そうですね。その説明をする前に』
『最近多発している、魔法士の謎の死亡事件。ご存知ですか?』
『ええ。あれの原因を私/僕/俺は知っています。』
『今から話すことは口外しないでくださいね。あまりこの世界で目立ちたくない』
『今回のやつも同じ類です。ご説明しましょう』
奴らは“魔女”私/僕/俺たち/らの成れの果ての姿。
魔法少女が避けることの出来ない運命
ソウルジェムが黒く濁りきってしまえば、あの姿になる。通称魔女化
魔法少女は、魔女として生まれ変わる。その後の一生、全てを恨み・呪いながら、さまよい続ける
誰かに倒されるまで
だから、魔女を倒すことは、魔法少女にとって最期の救済でもある
外傷のない10代の死亡者はほとんどがきっと魔女化によるもの。
それ以外は、魔女の口付けを受けたもの。または被害にあったもの
ほか、行方不明者も増えているでしょう?
きっと魔女の結界内で死んだんでしょう。そこで死ねば、死体は残りませんから
『ざっとこんな感じでしょう。なにか気になることは?』
『魔女のターゲットとなった人に現れる印で、魔女の口づけを受けたものは、自殺や交通事故など、自らを滅ぼす行動に出るようになります。』
『ようは、魔女が自分の餌を見失わないようにする目印みたいなものです』
『えぇ。私/僕/俺たち/らが何もしなければね。』
『私/僕/俺たち/らが、先に魔女を倒せば、受けたものたちは助かります。』
『その間の記憶はありませんが』
『まあ、間違っては無いですね』
『問題ないですよ』
『有事に対応するためですか?』
『……わかりました。私/僕/俺から説明しましょう。』
『変な誤解を招かれても困りますから』
『わかりました。では明日。失礼致します』
ー次の日放課後
コンコン
『失礼します』
『お待たせ致しました』
『えぇ。早速お話しても?』
『わかりました』
『ではまず、初めまして と申します。』
『本日は例の事件についてお話するためにこの場に呼んで頂きました。』
『えぇ。では今から事件の真相を話させて頂きます。』
『決して、口外しないようお願いしますね』
ー昨日と同じ説明ー
『なにか気になることは?』
『アジーム先輩は、バイパー先輩から聞いてください。彼には伝えておきます』
『それと学園長』
先生方は大丈夫でしょうが、1人たりませんね
『……仕方ない。彼にも伝えておきますよ』
『あぁ。構いませんよ。そろそろいいでしょうか?街を回りたいのですが』
『では、行ってまいります。また明日』
はあ。ここに来て、アイツらが来るとは。
まあこっちとしては命拾いするからいいけど、向こうからしたらいい迷惑だよな
……しばらく魔法少女探しながら、魔女退治するか
あでも先にあいつに聞いとくか
大変長らくお待たせ致しました。しばらくはこちらがメインになってくるかと思われます。初めての形式で書いていた馬鹿なので、感覚を取り戻すのと、当時の考えを取り戻すので、もうしばらくかかるかと思われますが、楽しんでいただけると幸いです。
そしてここまで、最長の3000文字となります。スクロール、お疲れ様でした。今後はまた、1000文字〜2000文字になるかと思われます。
それではまた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。