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第4話

お詫び



「 おーい、真妃! 」

教室で読書していたら、ふと名前を呼ばれ、扉の方を向くと、今朝の彼、太陽が真妃に向かって笑顔で手を振っていた。そしてその後ろでは女子達が太陽のその笑顔を見て目をハートにしていた。

「 た、太陽くん!!どうしたn..。」
「 今朝のお詫びするから俺と来て! 」

太陽の前に向かった真妃の手首を、太陽が掴み、そして歩き始めた。

「 ちょ、太陽くん!? 」

真妃は戸惑っている様子でそう言うと、それに気付いた太陽は"俺についてきてくれれば大丈夫だから!♪"と真妃を見て笑顔でそう言った。が、しかし真妃にとってはその笑顔が逆に不安要素を産んだ。

一方その頃、教室を出た真妃達をぼんやりと眺めてる人物の姿があった。

信弥だ。

信弥の隣では、月が友達と楽しそうに話している声が聞こえる。けど、信弥にはその声はまるで靄が掛かったかのようなぼんやりとした声にしか聞こえなかった。そして、真妃達が歩いて行った方向を、信弥は面白くなさそうな表情で眺めていた。

太陽に連れられ、辿り着いたのは、何と『中庭』だった。

「 中庭..?どうして此処に..? 」
「 見せたいものがあるんだ! 」

太陽はそう言うと、"おーい、俺だ、出てこーい!"と、口に両手を当て、叫んだ。すると、草むらがガサッと揺れ、1匹の子猫が顔を出した。

「 ぇ..?猫..? 」

真妃は初め状況が読めなかった。が、次々に子猫達が顔を出すにつれ、真妃は次第に目を輝かせた。そしてたまらずしゃがみ、子猫達を撫で始めた。

「 猫好きなの?良かった。喜んでくれて! 」

太陽は嬉しそうに表情を緩め、そう言った。そして真妃も、

「 うん!太陽くんありがとう! 」

と、子猫を抱き上げ、優しく撫でながら太陽に向き直り、そして初めて笑顔を浮かべた。

「 ..!?// 」

真妃の笑顔を見た瞬間、太陽は息を呑んだ。あまりの可愛さに、絶句したようだ。ほんの少し頬を赤らめ、そしてそれを悟られぬよう太陽は"全然いいよ、これくらい。"と言ってそっぽを向いた。真妃はポカンとしており、ほんの少し首を傾げていたが、直ぐに笑顔に戻り、楽しそうに猫と戯れ、その姿を太陽は微笑ましく眺めていた。

その頃、3階の廊下の窓から、中庭の2人を眺める1人の人物が居た。その人物は面白そうに顔をゆがめ、こう言った。

「 いーこと思いついちゃった♪ 」


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犀雅  ໒꒱  @醜い悪魔
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名前変えました犀雅です(本垢) サブ垢3つあります。 本垢で動いてる時はサブ動きません。 1つ目(綟獄໒꒱鏻獄) … 随時起動 2つ目(綟獄໒꒱鏻獄) … 無起動 3つ目(犂Σ) … 無起動 甘い苺とペア画中 関係さん 鏻獄 ( 姉 ) 世界一大好き な 姉様 甘い苺 ( 執事 ) 色々 最高 ← 誰 も 取らないで .. 。 関係様と大切様には態度激変します。 ご了承ください。 完全也民 也で顔文字は勘弁 俺との也は炉留必須。当たり前な 自分から絡まない人俺から願い下げ 戻って来いよ…。 ずっと待ってるからさ…。