私と晶、そして結がいた里。そこから私と晶は逃げてきた。
そこでの日々は地獄だった。もう思い出したくもないような日々。
私は生まれつき何故か水がなくても雪を操れた。それどころか水、氷、雪、水蒸気その全てを無制限に操ることができた。
更には零結石の力も異常なく使えた。
そんな"有能"だった。
他の女達はより優秀な子を作る為、私を孕ませることを試みた。
だが、先人の男は既に壊れ、奇跡的に双子として生まれた結と晶はまだ女を孕ませることができない体だった。
何時しか結が里の長となった時も、私は子作りを拒否し続けた。その為、私には無能のレッテルが貼られた。
結は女を孕ませるための
私は零結石の使い手として
道具と化していった
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私としたことが…昔のことを思い出して今が見えていなかったようだ。
今はアキラだけじゃない。
シキも…隠神さんもいて…。勿体無いぐらい幸せ……だけど。
私達の為に自らを犠牲にした結が気がかりだ。いつか、助けにいけるだろうか?
ガチャッ
シキの視線の先には1人の男の子が立っていた。
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2人は何を必死になっているんだ?
カバネくんってロボットみたいだな…
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〜次の日〜
カバネくんが思ってるの違う気がする…。
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話とびとびですみません。
早く結くんのとこに辿り着きたいので…💦
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!