そのあと2人でおそろの服を買って、
一緒にプリを撮ったりもして、
ちょっとしたカフェでゆっくりしていた。
『あ、!!このケーキ美味しそう!!』
顕嵐「ん?笑」
顕嵐はメニュー表を覗き込んできた。
『あ、でもこっちもいいなぁ。』
『でも太るからなぁ』
『でも食べたい!!』
そんな独り言を言ってるあなたを
笑いながら顕嵐は見てて。
『もう!!何笑ってるのー!』
顕嵐はそのことに答えない代わりに、
「何で迷ってるの」
そう聞いてきた。
『えっとねー、』
『このチョコケーキとチーズケーキ!!』
顕嵐「...じゃあ、2人で食べよっか」
『え?』
顕嵐「だから、両方頼んで2人でシェアしよってこと!!」
『あー、それいいね!...でも顕嵐はいいの?』
顕嵐「え、何が??笑」
『私の食べたいもので...』
『どうせなら顕嵐も一緒に選ぼう?』
顕嵐「いいの!あなたの笑顔見たいし」
『/////』
『あ、ありがとう.../////』
そして顕嵐がメニューを頼んでくれて、
2人で楽しく食べているときだった。
?「あれ?もしかして顕嵐??」
顕嵐「え?」
『ん?』
?「あー、やっぱり顕嵐だー!」
『あ、葵ちゃん?!』
顕嵐のほうを見てみると、
少し嫌そうな顔をしていた。
『顕嵐?』
私の声が聞こえていなかったのか、
私には答えずに
葵ちゃんに向かって
「何」
今まで聞いたことないような低い声で、
冷たく言葉を返していた。
私もしかして顕嵐と葵ちゃんに無視された??()
葵「もう!何怒ってるのー?笑」
顕嵐「同じ学校に転校してきて何のつもり?」
葵「え?何って、顕嵐に会いたかったからだよ?」
顕嵐「何言ってんの。俺らはもう終わってるんだ。」
葵「でも私は顕嵐のことまだだーい好きだもん!」
『ん???』←
まだよく状況を上手く理解できてない私に、
顕嵐「相手にしなくていいよ」
顕嵐「もう出よっか」
そう言って顕嵐は私の手を繋いで
葵ちゃんを無視して
早足で店を後にした。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!