第8話

「強くなる」はずだった #8
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2019/06/30 13:46
『...』


私忘れかけてた。嶺亜とのこと。




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それは中学3年生の受験が間近に迫っていた冬休み。


私は中村嶺亜と付き合っていた。


その頃の私は幸せだった。


嶺亜と同じ高校に行こうって約束して、2人で一緒に勉強頑張って。


...でも、問題はクリスマスイブの夜。


イブの日だけでも私と嶺亜の2人きりで過ごそうって約束してたのに。


急にドタキャンされた。


嶺亜からは


嶺亜
嶺亜
ごめん。おばあちゃんが倒れて今日行けない。
ってメールが届いた。


すごくショックだった。


でも嶺亜のおばあちゃんを責めることはできないから、仕方のないことだと思って諦めた。




...なのに!!!




家に帰る途中で見ちゃったんだよね。




私と同じくらいの歳ですごくかわいい感じの子。


その子と嶺亜が綺麗なイルミネーションのとこで抱き合ってるところ。







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