『わぁ...!!』
ダムダムダムダム...
体育館の中にドリブルの音が響き渡る
瑞稀「風磨くんいたよ」
『え?どこどこ??』
瑞稀「あそこ」
そう言って瑞稀が指をさした先にはお兄ちゃんがいた。
今は試合前のウォーミングアップをしているみたいだ。
瑞稀「呼んでみる?気付いてくれるかも」
『やだ』
涼「風磨くーーん!!!」
『おい。呼ぶな』
って言ったときにはもう遅くて
お兄ちゃんがこっちに気付いて手を振ってくれた。
『チッ』
涼「えぇ!?」
と思ったら近くにいたかっこいい男の人?もこっちに気付いて頭を少しペコッって下げてくれたから私も頭を少しだけ下げておいた。
『あの人誰?』
瑞稀「なんか名前聞いたことある気がする、えーっと...確か阿部顕嵐って言ったような...確か1個上の先輩だった気がする」
『ふーん』
涼「それがどうかしたの?」
『ううん...別に』
色々話してたら、その阿部顕嵐先輩?がちょうどシュートを決めているところだった。
なぜかシュートを決めている顕嵐先輩がとてもかっこ良く見えた。
ドクン...ドクン...
え_?何でこんなに胸がドキドキするの??
もう恋なんてしばらくしないって思っていたはずなのに...。
瑞稀「...」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。