第3話

「強くなる」はずだった #3
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2019/06/30 06:49
『わぁ...!!』


ダムダムダムダム...


体育館の中にドリブルの音が響き渡る



瑞稀「風磨くんいたよ」


『え?どこどこ??』


瑞稀「あそこ」


そう言って瑞稀が指をさした先にはお兄ちゃんがいた。


今は試合前のウォーミングアップをしているみたいだ。


瑞稀「呼んでみる?気付いてくれるかも」


『やだ』



涼「風磨くーーん!!!」


『おい。呼ぶな』


って言ったときにはもう遅くて


お兄ちゃんがこっちに気付いて手を振ってくれた。


『チッ』


涼「えぇ!?」


と思ったら近くにいたかっこいい男の人?もこっちに気付いて頭を少しペコッって下げてくれたから私も頭を少しだけ下げておいた。


『あの人誰?』


瑞稀「なんか名前聞いたことある気がする、えーっと...確か阿部顕嵐って言ったような...確か1個上の先輩だった気がする」


『ふーん』


涼「それがどうかしたの?」


『ううん...別に』



色々話してたら、その阿部顕嵐先輩?がちょうどシュートを決めているところだった。



なぜかシュートを決めている顕嵐先輩がとてもかっこ良く見えた。




ドクン...ドクン...




え_?何でこんなに胸がドキドキするの??
もう恋なんてしばらくしないって思っていたはずなのに...。


瑞稀「...」










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