第32話

「強くなる」はずだった #32
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2019/07/24 23:55
放課後、私は顕嵐先輩の教室に行った。


そしたら謙太郎先輩が出てきて、


今、顕嵐先輩は席を外していると教えてくれた。


「もう少しで戻ってくると思うよ」って


謙太郎先輩が言ってたから、


廊下で待たせてもらうことにした。


そしたら謙太郎先輩も隣に居てくれて、


話をしながら待っていた。


謙太郎「あなたちゃんは今日どうしたの?」


『えっと...』


謙太郎「あっ、分かった!!」


『え、?』


謙太郎「顕嵐に告白の返事するんでしょ、?」


『...は、え、?』


『ど、どうしてそれを...?!』


謙太郎「いやぁー、ねぇ笑」


謙太郎「俺、顕嵐からよく相談受けるんだよね」


『...』


謙太郎「告白のこともさ、」


謙太郎「どうしよう、嫌われたかも」


謙太郎「ってずっと不安に思ってるらしくて」


『...』


謙太郎「顕嵐、悪い奴じゃないからさ」


謙太郎「よろしくね、笑」


そのときちょうど顕嵐先輩がこっちに向かってきてるのが見えて、


謙太郎先輩は


「内緒ね」


と言ってどこかへ行ってしまった。


そして顕嵐先輩がだんだんこっちに近づいてきて、


私はすごくドキドキしていた。






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