佐藤雪 side
用事があると言って家を出た。
最近、自分の身体が
危険サインを出しているのがわかる程
自分の身体がもうもたないことを
強く感じていた。
何度も倒れそうになったこともあった。
だけど、みんなには知られないように
気づかれないようにその都度気を付けていた。
だから今日病院に行くことにした。
〖病院〗
病院で診てもらって
私の担当医の先生が発したことは
衝撃的なことだった。
要するに、余命半年ということ。
半年なんて…
まだみんなを
デビューまで導き出してないのに…
デビュー決まってないのに…
ラウール side
雪ちゃんは用事があると言って
出かけて行った。
でも、家を出る時の雪ちゃんの表情は
どこか悲しげで重く、暗い表情だった。
雪ちゃんが帰って来てから
北斗くんは雪ちゃんの部屋に行って
2人っきりの状態で聞いてみたらしいけど
やっぱりなにも言わなかったらしい。
雪ちゃんの隠し事はなんなのか。
それを知るのは
もう少し後になりそうです。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。