第6話

束縛
248
2021/08/22 07:42





ふたりの洗濯を干し終わって特にやることもなかった。

智貴の青い下着が揺れ同棲した日のことを思い出す。



その日の下着も青色だった。

なんか特別な日だった。





初めて智貴が独占してくれた日のこと。










薄暗く静まり返った会社で残っていた編集を終わらせていた。



早く済ませて帰ってゲームしよう。



そう思った時、一通のLINEが届いた。








まだ編集中ですか?
今日俺の部屋に来て欲しいです。





智貴からだった。



彼にぞっこんな俺はすぐに会社を飛び出した。





まあまあ降っていた雨の下。

傘なんて持っていなかったけど、
これっぽちの雨なんか気にもならない。

全力で智貴の家に向かった。








彼の家の前に着いた。



インターホンを3回ほど鳴らしたが反応がなかった。

智貴寝ちゃったかな…。

なんとなくドアノブに手をかけると普通に開いてしまった。



こんな夜遅くに…警戒心ゼロなのか。



ゆっくりとドアを開けて智貴を呼ぶ。





yf 智貴?入るよ。



明かりを灯さない智貴の部屋。
月明かりだけを頼りにゆっくり入った。

ドアを閉めると同時に鍵が閉まる音がした。



yf 智貴?



智貴の匂いがした。

腕を強く引っ張られそのままベッドに強引に押し倒された。



tm 俺以外の男にもしっぽ振るんすね。



yf 振ってない!智貴しか見てない。



tm それは嘘ですよ。今日たなっちとあんなに楽しそうに話してた。





薄暗くてあまり見えないけど智貴の寂しい表情が声でわかる。





yf そう見えてたんだね。ごめんね、智貴。



tm ごめんなさい、身体でなきゃ信用できません。





彼はネクタイを外し器用に俺の手首に巻き付けた。
滑らかな肌触りのネクタイでも身動きが取れないほどがちがちに縛られていた。



彼にされるがまま、いつもより敏感に反応してしまう。










tm 洋平さん、監禁してもいいですか。





yf うん。





同棲ではなく監禁。

そう言った彼は酷くお酒を浴びていた。





テーブルに転がる大量の缶と瓶。

鍵も閉めず、電気もつけず、
帰ってすぐやけ飲みしたのか。





彼はもう俺なしでは生きられない体になっていた。










あ、今日、缶と瓶の日か。捨てに行かなきゃ。




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