第5話

水曜日のネコ
231
2021/08/20 05:27





身体だけの関係。



彼との契約後、毎週決まった曜日に彼の家へ招待された。

20代男性一人暮らしの部屋はシンプルで意外に綺麗で、どこか落ち着く部屋だった。





yf 彼女よく遊びに来るの?



tm いや、自分の家に来たの洋平さんが初めてですよ。





彼は優しく微笑んでベッドに誘い込む。

嬉しくてつい智貴を抱きしめる。



すっかり大人になっていた。

俺のおかげかな。
そう思ってもいいよね。





アルコールを浴びた身体を吸い付く彼。





太もも、
お腹、
胸、
首筋、



手首。

沢山のマークが身体を覆った。



智貴のモノになれた。

そういう感情に襲われ、たまらなく愛おしくなる。










yf 俺、智貴のこと好きになっちゃった。



好きになっちゃったんじゃなくて好きにさせてくれた。

もっともっと虜にさせて。
できることなら俺だけを見て。








tm 洋平さん、俺彼女…

yf 知ってる、彼女いるのは分かってるから、

tm じゃなくて。別れました。



yf え…?



tm ごめんなさい、快感を覚えてしまったら洋平さんから離れられなくって。



yf 智貴、俺からは離れて欲しくない。





身体だけの関係って分かってても離れて欲しくない。

智貴のいない夜なんて来て欲しくない。





tm 洋平さん、嬉しいです。



彼は喜び、深くて長いキスを交わした。



メガネを外しオフモードに切り替わる。



無機質な音がベッドから落ちた。





yf 智貴、メガネ落としたよ。



tm いいです、今は。それより洋平さんが可愛すぎて…襲いたい。





手首を強く握りしめられ爪が皮膚に食い込む。

雄の目付きをして我慢している。



初見の姿に心奪われ今にも溶けそう。








tm 誘ってるんですか、もう我慢できません。





ごめん、智貴。

かっこよすぎて少し誘ったかもしれん。





俺を 智貴が居ないとダメになっちゃうくらいぐちゃぐちゃに掻き乱してくれ。










肌に残る接吻と彼の匂い。



お風呂で流してしまったら、すぐ消えてしまう。





そんな脆い関係でも、首から下だけでも愛してね。









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