第7話

中毒性
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2021/08/26 00:20





ただいま。



そう言い鍵を開ける音に俺は



おかえり、おつかれ。と言った。



決まって君は顔を前にしキスをせがむ。



ん って顔をする彼の唇はとてもエロい。
僕は唇を重ね合わせ応えた。








tm ……愚痴、聞いてくれる?








弱った瞳と震えた声でそう言った。



彼の愚痴を聞くのは慣れている。
セフレになる前から俺の事を頼ってくれてなんでも話してくれていた。





俺が全部聞く。



頷くことしか出来ないけど。










彼は思う存分愚痴を吐いたあと俺を優しく強く抱きしめてきた。





智貴からのハグなんて初めてだった。



ハグまでなんでこんなに繊細なんだろうか。



強く離れないように抱きしめられてるはずなのに、
簡単に解けてしまいそうなくらい暖かい。





tm 洋平くん、ずっとそばに居てくれませんか。



yf もちろんだよ、ずっとそばに居る。





智貴は愚痴を放って満たされる人じゃない。



抱きしめたまま俺を下にして倒れる智貴。



彼の手が俺のアレに近ずいてることを察した。








このまま彼の言いなりになるのを待っている自分がいる。





ベッドに成人男性が2人。

寂しさ、悲しさ、憎しみを埋めるための大人のやり方。





智貴がいないとダメだな。










身体中に痛みが走る。

いつもより濃く多く吸い付く彼。



彼はいつも決まって手首に接吻をつける。





手首のキスの意味は欲望。

結局は欲のために俺のそばにいる。








それでもいい。





それでもいいから。








せめて彼との関係は壊れないで欲しい。










これ以上でもこれ以下でもなくていい。



ただ傍に居られたらそれでいいから。










君の最後にならせてよ。




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