JK Side
リハ開始時刻より30分も前に着いてしまった
することもないから台本に目を落とす。
俺はその人の所に向かう
お互いに挨拶をすると俺はその場からすぐに離れた
だって俺、女の人苦手だから
その中で唯一心を許せるのがあなただけ"だった"
今更そんなこと言っても、もう会えないんだけどね
時間がたってもやっぱり頭の中はあなたのことばっかり
大きな存在だったんだな
改めてそう感じさせる
奥でお互いに挨拶をする2人。
そういえば、TWICEさんまだ来てないな
マネージャーさんはイライラしている
バンッ
すごい物音がしたからそちらを見ると
ドアを思いっきり開けて歩いくるTWICEさん
どうしてそんなに乱暴にドアを…
あ、怒られてる
そういえば俺も、ああやっていっぱい怒られたなぁ
TWICEさんを見ていると次は俺の所にきた
そう言うと2人は頭を下げ始めた
いやいや、遅刻なんて誰にでもある事だし!
顔をあげた方の片方をみると
あ、この人がサナさんか
すぐにわかった。
ってことはこっちが
これは夢なのか
エギョンと名乗る人が俺にはどうしてもあなたに見える
あなた…なの?
このタイミングでスタッフがスタートの合図をした
↓↓↓
リハが終わり、マネヒョンとの話をすぐに済ませて
俺はあなたのもとへ走った
思うより体がさきに動くというのはこうゆうことか。
知らないうちにエギョンさんの腕を掴んでいた
俺がそう言うとサナさんは気を利かせてくれて
どうぞどうぞって言ってくれた
なんでか敬語にしてしまった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。