第52話

おやすみ(風元素)
7,726
2023/03/04 04:44
また目の前で失いました(楓原万葉)







稲妻城にある小さな店
人気もなければ物も少ない
小さな子供がおままごとするような店
その店を風が拙者に教えてくれた
興味のないものは目を通すだけだった
しかし何故かその店、いや
物の後ろにいた少女がとても気になった
年はすごく離れてるようで
思考が腐った残念な人間とは違い
1番純粋なこころをもっていた
楓原万葉
……これ、全部お主が?
あなた
…!
あなた
うん、
楓原万葉
上手でござるな~!
店に置いてあったものは手作りのお菓子
大人が作った菓子よりかは少し歪だが
こんな小さい子が作れるとは思えないほどの
素敵なお菓子だった
楓原万葉
何か拙者に似合うものはあるだろうか
あなた
……あ、えっと
あなた
もみじ饅頭っていうのがある、
楓原万葉
もみじ饅頭……
あなた
…お兄さんの服、もみじだし
楓原万葉
選ぶのが上手でござるな
あなた
みんな選ぶよ
楓原万葉
真面目に選んでくれるのはお主だけ
楓原万葉
……ほんとに上手でござるな~
あなた
……良かった
安い値段に少し驚いてしまったが
モラを少女にわたし去っていった
買った饅頭を口に含みながら








それから、よく彼女の元へと足を運んでいった
特に面白い話をするわけでもなければ
お互いのことを知ることもしない
ただ
次第に
彼女のことを
好いていることは
自分でも理解していた
このような少女に恋をするなど
傍から見ればおかしいのは承知の上
だが、この恋心を捨てるわけにもいかなかった
でも、捨てなければ行けなくなったのだ



モブ
あ、居た……!!
楓原万葉
モブ
万葉さんですか…!?
楓原万葉
そうでござるが…何故…?
モブ
あの、ですね
モブ
あなたの母、です
楓原万葉
母上であったか!
楓原万葉
しかし何故母上殿が…?
モブ
……
モブ
あなたが、いなくなったの
楓原万葉
は?
モブ
いつも万葉さんのお話を聞くので
何か知らないかと……
楓原万葉
……っ、
彼女の母上からそう話を伺った瞬間
感じたくない風が2人の体を冷やした
この風は、嫌な程知っている
自分の目の前で、大事な人が最悪の目にあう風
もう失わないように
そうしたかったのに
自分の足が折れそうなほど走って
守りたかったのに
楓原万葉
……は、
あなた
万葉さ
「Nini zido!」



また
目の前で死にました
えんじぇる(空)
あなた
空!
あなた!久しぶり
あなた
会いたかった
うん、俺もだよ
あなた
せっかくだから、旅の話聞かせてよ
もちろん!
俺は、知っている
彼女が自分のことが好きだということ
そして、俺も彼女のことが好き
いわゆる両思いだ
でも、付き合わない
俺はいつか、妹を連れて帰るから
この、テイワットを去るから
この地に、未練を残してはいけない
だから、何れにしてもこの恋も諦める
けれど
あなた
凄いね空!沢山の人助けてるんだね!
それほどでもないよ
君の笑顔に毎度落ちるんだ
俺だけに見せてくれる、君の満面の笑みに
好きだと実感してしまって
離れたくなくなるんだ














あなた
あなた、?
分からない
今、何が起こったのか
この一瞬、幸せな時間が全て砕け落ちた感覚
彼女を見ると左胸に刺さった風の感じる矢
血がボタボタ、と大量に流れてしまっていて
頭の中が真っ白になった
あなた
_____…?
は、?
彼女の視線を辿れば、自分より上に立っている
可愛い顔で狂気に満ちた笑顔で
彼はこう言ったんだ




















???
そう
???
ボクは







































ウェンティ
恋のキューピット♡
以上、リクエスト終わりました!
風元素って描きやすいね…((
えと、ここで夢主の神の目の元素を決めたい!

アンケート

神の目の元素(夢主)
69%
8%
23%
投票数: 1551票

アンケート

2
38%
29%
24%
8%
投票数: 1399票

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