第26話

エピローグ
662
2018/11/11 05:12
あの後どうなったのかはよく覚えてない。
気が付いたら夜が明けていた。
俺らはステージ上で眠ってしまったみたいだ。
ファンのみんなも、各々の席で眠っている。
メンバーが全員目を覚ます頃には、ファンの半分くらいが起きていて今の状況に混乱していた。

ファンはスタッフが誘導して帰してくれるだろう。
俺は3人を連れて楽屋にはいる。
小山慶一郎
小山慶一郎
寝ぼけてないでちゃんと起きた?
手越祐也
手越祐也
うん!
増田貴久
増田貴久
ちょー寝てたよね?
頭がスッキリしてる!
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
終わったんだよね...、?
シゲは不安そうに呟いた。

終わっていたのなら、もう人の食べ物も食べれる。
終わっていなければ、血を吸いたいと強く思う。


まぁ、吸血欲は全くないから、ホントに人間に戻ったのだろう。
増田貴久
増田貴久
シゲ、なんかご飯は?
加藤シゲアキ
加藤シゲアキ
そこにある餃子しかないよ。
手越祐也
手越祐也
おっ!食べる!
みんな餃子に手を伸ばし、恐る恐る口に運んだ。

肉汁が口のなかに広がっていく。
小山慶一郎
小山慶一郎
うまーーい!
この餃子は本当においしかった。
これが食べれたってことは、やっぱり人間に戻っていたのだ。
小山慶一郎
小山慶一郎
はぁ...
安心と安堵で深いため行きをつく。
3人が餃子を取り合ってるのがたまらなくいとおしい。


この幸せで平和な日々がずっと続きますように。



俺はただ、それだけを強く願ったのであった...

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