第3話

3.
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2021/02/16 23:19
講義が終わりカナがやってきた

カナ「今日これからの予定は〜?合コンあるんだけど行ける?」


「今日はこれから派遣の単発バイト!カナいっつも合コン誘うけど、私行くって言った事もないし行ったこともないじゃん笑
それなのになんで毎回誘うかな笑」


カナ「だって、もしかしたら10回誘ったら1回は予定なくて来てくれるかなって思って笑

アンタ黙ってたら可愛いしモテるのに
中身知ったらなんか残念だよね笑
でもそんなあなたが好きよ!」



「うるさいな。一言余計だよ。
まぁ、毎回気ぃ遣わして悪いね!カナ楽しんでおいで」



私はカナと別れてバイトに向かう


今日は登録してる派遣の単発バイト

テレビ局であるイベントのグッズ販売のバイトだ

急いでバイト先のテレビ局に向かう

その移動時間に弟にラインを送る

ー姉ちゃん今日もバイト。夜ご飯冷蔵庫に用意してるから、みんなで食べてね。
任せてゴメンねー

さぁ、気合い入れて今日も稼ぐぞー!!








グッズ販売だって聞いたのに
なにこの制服、、、
制服っつーかピッチピチの露出度高めのすんごい衣装、、、
イベントコンパニオンかって!!

こんなん聞いてないわぁ。
だから、ちょっと時給高かったのか、、、


まぁ、でも時給はいいし!仕方ないか!
売り上げによって個人の時給も、更にアップするみたいだから頑張るぞ!

兄妹たちよ!姉ちゃん頑張るよ!!




気合いを入れて、売場に入り
私は鬼神の如くグッズを販売しまくった

休憩になり、トイレに行こうと
テレビ局内の廊下を歩いていると


反対側から、なんともこう
見た事も無いほどキラキラした集団が歩いてくる。

衣装もキラキラ、オーラも顔も全てがキラキラな集団だ


なんて事でしょう。。。
そのキラキラ集団は、あろう事か女子トイレの前に立ち止まり話をしだしたのだ


トイレ、、、行きたいのに、、、

しばらく待っていてもキラキラ集団はその場から動かない。

あろう事かふざけ合いをしだして
ワイワイしだした。

休憩時間も少ないし、何より私は猛烈にトイレがしたかった。。。

こんな場所で何しとるんじゃと
私は少しイライラした。

そして10分は経ったと思われる時
私のイライラと膀胱は限界に達した。




「あの、、、」

う!!!眩しい!!
キラキラ少年達は直視できない程キラキラしている


?「はい?あれ?お姉さんそんな格好でどうしたの?」

??「あ、モデルさんですか?」


「いや、、、あのさ、、」

???「凄い服装ですね!素敵ですね!」


キラキラ集団はあろう事か絡みだしてきた
そして全員が全員いっぺんに私に話かけてくる

もはや私のイライラと膀胱は限界だった。


「こっちはずっとトイレに行きたいんじゃー!そこどけボケーッッ!!!」


キラキラ集団は皆ビクッとして一瞬にして無言になり
サッとトイレの前から避けてくれた。

私はトイレに駆け込みなんとか間に合って
ホッとした。


用を足してトイレから出ると
まだキラキラ集団はいた。。。

私を見つけると、1人が恐る恐る近くに寄ってきて

?「さっきはすみませんでした」

頭を下げ礼儀正しく謝ってきた



「いや、私こそ声を荒げてしまいすみませんでした。もはや膀胱が限界だったもので、、」



??「あれ??もしかして宮城さん?」


キラキラの1人が私の名前を口にした


その人の顔を見た。キラキライケメン凄いな!!
と思いながら、この人はなぜ私を知ってるんだろうと不思議に思った


「はい、私宮城ですけど、、、どうして私の事を...」



??「マジで!?俺やん俺!!永瀬!同じ大学で学部同じで講義受けてるやん!!話した事はないけど俺の事わからん??」


私は永瀬と言うキラキライケメンをジッと見た


「ごめんなさい、、、ちょっとわかんないです...」


永瀬「うわっっ!!マジかぁ〜!!俺めっちゃ恥ずかしいやつやん!!」

永瀬と言う子が手で顔を隠す


?「うっそ!同じ大学の学部なのに廉の事知らないの!?
じゃあ、俺らの事も知らない?!」


きっと、このキラキラ具合からして
アイドルだろう事はなんとなくわかってはいたけど


「ごめんなさい、私テレビとか本当にあんま見なくて...わからないです...

キラキラ凄いからアイドルなんだって事は見た瞬間わかったんですけど、、、

学校でも、永瀬くんみたいなキラキラ男子
いたら気づくと思うんですけど...

本当に同じ学部ですか??」

???「ははっ キラキラって笑 廉、大学では完全にオーラないんだね笑」

永瀬「ちゃうちゃう!!オーラないんじゃなくて溶け込んでるっちゅー事やん!!」


ふと時計を見ると、休憩時間が終わってしまうとこだ


「あ!!申し訳ないんですけど私バイト中だったので!!失礼します!!」

私はダッシュで売り場に戻った



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