第5話

5.
5,041
2021/02/13 23:46

今日は死に物狂いで売りまくって
私が販売数が1番だったので
時給も凄く良くて、予想以上に稼げた

本当は今回だけのバイトだったんだけど
店長が、私の働きぶりに感動して
次回もお願いできないかって頼まれた

お金が良いから、オーケーしてしまった




「ただいま〜」


慶太「あ、姉ちゃんお帰り
真美〜恵美〜姉ちゃん帰ってきたぞー!」

真美恵美「お姉ちゃんお帰りー!!!」

バタバタと弟の慶太と、双子の妹の真美と恵美が、笑顔で私を玄関まで迎えにきてくれた


「姉ちゃん今日も沢山稼いできたぞー!!」

真美&恵美「お姉ちゃんスゴーい!!」

真美と恵美が私に抱きつく

あぁ、可愛い!癒される!!

私は幸せだ。

この子達の笑顔の為なら
なんだって出来る気がする


「慶太、ご飯一緒に食べられなくてゴメンね!」

慶太「別に平気だよ!」

「あ、そうだ慶太って『永瀬廉』って知ってる?」


慶太「永瀬廉ってキンプリの?まぁ知ってるけど。クラスの女子とか好きなやつ多いし。
まさか姉ちゃんからキンプリの名前出てくるとは思わなかったわ笑 どーしたの?」


「ふーん、そうなんだ。なんとなく。
キンプリね」

お風呂の後、布団に入ってから
スマホで"キンプリ"を検索してみた

すると今日会ったキラキラ少年達が出てきた


平野紫耀
永瀬廉
岸優太
神宮寺勇太
高橋海人


私とは住む世界が違う人達だ。

あんなキラキラアイドル集団に会える事は
今後一生ないだろう。

あ、永瀬くんは同じ学部なんだっけ、、、
明日カナに聞いてみよう


こんなキラキラなイケメン達は
きっと女子にモテモテ人生イージーモードなんだろうなぁ

私は彼氏すら出来た事ないのに、、、

はぁ。。なんか虚しくなってくるからもう寝よう


私はバイトの疲れで深い眠りについた

















次の日、学校に行く途中に
カナと会ったので、永瀬くんの事を聞いてみた


カナ「うそでしょ?キンプリも永瀬くんの事も知らないなんて、、、
永瀬くん、私たちと同じ講義受けてるよ
毎回毎回周りにはファンの子達が
教室の前まで来ててキャーキャー凄いじゃん!!」


「ん〜、正直のところ全っ然知らなかったしファンの子達の存在も気づかなかった!笑」


カナ「信じられない、、、あなたって本当に興味ない事は無関心だよね笑
でも急にどうしたの?」



私はカナに昨日の出来事を話した



カナ「えっ!?キンプリメンバーに会ったの!??いいなぁ〜!! ってか彼らを前にその態度、あなたヤバいね笑
さすがあなただわ、、、

てかどうだった!?生キンプリ!イケメンだった?」



「いやぁ、もう凄いよ!キラキラぁ!キラキラぁ!って。笑 全員顔ちっちゃすぎて拳の大きさで余白なかったわ。」


カナ「いや、その例え!!笑」



永瀬「いや、拳の大きさちゃうわ!笑」



声がらした方を観ると
そこにいたのは永瀬くんだった





「あ、どうも」


永瀬「昨日はどうも。宮城さんってテレビ局でバイトしてはんの?」


「いや、昨日は単発のバイトでそれがたまたまテレビ局だったんです。
来週あと一回だけ同じバイト先です」

永瀬「ほーん、そーなんや。昨日あの後メンバーと宮城さんの話でメッチャ盛り上がってん!笑」


カナ「え?なんで??」


永瀬「昨日の宮城さんがあまりにも強烈でさ笑
可愛い顔して『ボケー!!』ってタンカきってん笑 メンバーみんな宮城さんの事気に入ってんで」


永瀬くんは昨日の私を思い出したのであろう
口角を上げて笑う


カナ「え!?あなたそんな事言ったの?笑」


「だって私の膀胱が破裂しそうに...
永瀬くん、お願い昨日の事は忘れ『無理。笑』」

永瀬「そんじゃ、またね宮城さん笑」


私の発言に被せて否定する永瀬くんは
キラキラオーラを纏いながら
男友達のところに帰って行った








カナ「やっば!!マジでヤバい!!永瀬くんと初めて話ちゃった!近くで見てもやっぱイケメンだわぁ。あなたのお陰で永瀬くんと話せたわ!あなたに感謝だわぁ」


カナは物凄く興奮していた。

聞くところによると、永瀬くんは大学では
基本的に男友達としかつるまないらしい。

女の子といると、すぐ噂になるしファンの子に申し訳ないんだって


アイドルって大変なんだなぁ
プライベートも徹底してるんだなぁ






プリ小説オーディオドラマ