第26話

26.
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2021/03/01 17:44


目を覚ますと見慣れない天井

あ...私タツヤくんに首絞められて、、
気ぃ失ったんだ...

慶太「姉ちゃん!!」

横を見ると慶太が泣いていた

「あ、慶太。。。ごめんね心配かけて、
もう大丈夫だよ」

慶太「姉ちゃんバカか!
なんであんな危ない奴挑発なんかするんだよ!」

慶太「俺、、、姉ちゃんまでいなくなったら...」

「慶太、ごめん。姉ちゃんバカだったわ」

そう言って泣いてる慶太の頭を撫でた

慶太の横には号泣してるカナがいた

カナ「ごめんあなた、本当にごめんね」

カナが泣きながら謝ってきた




それから、ここは病院って事と
タツヤくんが警察に連れてかれたってこと

タツヤくんの部屋から
大量の私の隠し撮り写真が見つかったってことをカナが教えてくれた


カナはずっと号泣しながら謝ってくる

きっとこの前の出来事も知ったんだろう

「カナ、もう大丈夫だよ。カナは悪くないんだから」

でもでもだってのカナをなだめて
また落ち着いたら連絡するって伝えて
カナを帰した

慶太も、真美と恵美の事があるから帰らせた



その後何人か警察の人が来て
色々話を聞かれて、タツヤくんの知ってる事を答えた

警察から教えてもらった事は
タツヤくんの部屋には、
私の写真の他、私との妄想の日記や
ドラッグなどの、なんか色々とヤバい物が見つかったらしい

あと、1番ゾッとしたのは
捕まった後調べると薬物反応が出た事
私が首を絞められてる時、彼がナイフを隠し持ってたってこと

大学が警察に通報してタツヤくんは捕まった

おそらく大学は退学になり
余罪が沢山出てきたので刑務所に行く事になると



警察の人たちが帰った後、


私は首に巻かれた包帯を取った


鏡を見ると、手の跡とは別にくっきりと
指が食い込んだ傷痕が残っていた






ーガチャー




突然、病室のドアが開いた


そこにいたのは息を切らして入ってきた
平野紫耀だった




「あれ?なんで。仕事は??」




彼の目線は私の首元にあった


紫耀「おま....大丈夫かよ...」


なぜか今にも泣きそうな顔になっている


「あぁ、、大丈夫。ってかなんでアンタが泣きそうな顔になってんの笑」



その瞬間、平野紫耀に抱き締められた


「ちょっ!w」



平野紫耀に抱き締められれのは3回目だけど

それでもやっぱりドキドキする

男に免疫がない私にとって

人よりも凄くイケメンな彼に抱き締められるのは、きっと一生慣れる事はないだろう



紫耀「...廉からっ
連絡がきて...すぐ来たかったけど仕事が...
ごめん」


私を抱きしめる力が強くなる


「だから、なんでアンタ悪くないのに謝るの?笑
悪いのは私だよ。タツヤくんに対しての対応間違えちゃったから。自業自得だよ」


紫耀「でも、俺がもう少しちゃんとお前の事を気にして『平野紫耀は悪くない』」


私を引き離した彼は、私の首の傷を手で触れた


紫耀「これ、痛かっただろ、、、」


また泣きそうな顔で言ってくる


「だーかーら、アンタが思ってるよりも
意外と私は心も体も頑丈なの。だからアンタが気にする事ないの!迷惑かけたのは私なんだから。わかった??」




紫耀「ははっ やっぱどんな時もあなたらしいや笑」




「そう言えばアンタ、仕事は?」



紫耀「あぁ、今少しだけ抜けてきたんだ」


「バカじゃないの!?たかが私の事でいちいち仕事抜けるんじゃないよ!
ほら、今すぐ戻りなさいよ」



そう言って彼を追い出した




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