第12話

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2019/07/22 02:09




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大吾「うまそー これ食べていいの ?」


『うん 。よかったら、みんなで食べて 』


謙杜「わー!いただきます !!」



謙杜くんの声につられて何人かのジュニアがテーブルに集まる。
‘ いただきま~す ’ ‘ もらいま-す ’などの声とともに無くなっていく食べ物。



謙杜「これは ?」



謙杜くんが手に取ったタッパー。それには レモンの蜂蜜漬け が入っていた。
恭平のリクエストってこともあって、恭平に1番に食べて欲しいもの。



『あ、それは...』


恭平「謙杜。 それ俺の」



声がする方を見るとテーブルに向かって歩く恭平。とその隣に道枝駿佑くん。彼もジャニーズJr.で仲良くさせてもらってる中の1人。



駿佑「あなたちゃん 久しぶり!」


『駿くん久しぶり !』


恭平「来てたなら声かけてよ」


『どこにいるかわからなかったから。ごめん』


恭平「まあ来てくれただけ嬉しいけどね」



‘ 嬉しい ’ またこの一言で心が躍る



『来いって言ったの恭平じゃん 、笑』


恭平「まぁ、そうなんだけどさ 笑 そうこれ!食べたかったから! って事で謙杜は後で食べて」



そう言うと、謙杜くんが持ってるタッパーを恭平が取り、テーブルから少し離れた端にある椅子に腰かけた。



大吾「行ってあげな」


『 え?』


大吾「あいつ、あなた来るまではあんなスカしてなかったんだよ? あなたまだかな~ なんか遅いな、大丈夫かな ~ 迎えに行ったほうがいいかな 、 って。」


駿佑「あなたちゃんのことずっと気にしてた分、ここ来て最初にあったのが自分じゃないの、悔しいんじゃない? 」



恭平も私を必要としてくれてるんだ。とすごく嬉しくなったと同時に、‘ あのこと ’ が余計言いにくくなった。

私にも恭平が必要だから。尚更言いにくい。







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