2017年 7月 _____ 高2の夏
『恭平 !』
恭平「おうあなた。おはよう」
『おはよう! 今日仕事は?』
恭平「今日は午後から。朝から学校来るの久々だわ」
この人、高橋恭平。私の幼馴染。恭平はジャニーズ事務所に所属していて、ジャニーズJr.として活動している。
小さい頃から一緒に育ってきたのもあって、私は、恭平を1番近くで見てきた。
私達はお互いに支え合ってきた。
けど、、最近の恭平はなにかが変わった。
『最近仕事忙しそうだったもんね』
恭平「忙しそうなの知ってて会いに来てくれなかったの?」
『え、?』
恭平「全然会いに来てくなかったじゃん。寂しかった」
ほら。
『だって、邪魔、したくなかったし、、私なんかが持っていくものより、いい差し入れいっぱ
いあるだろうしって思って、、さ!』
恭平「俺はあなたの差し入れ楽しみにしてたんだけどな−、」
まただ。
恭平はいつもこうやって私を期待させる。
これは、恭平の素なの?それとも、計算?
1番近くで見てきたはずなのに、恭平の変化についていけない自分が嫌になる、。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!