第9話

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2019/07/18 00:35






自宅の最寄駅につき、そこからの帰路が別々の私たちは駅前のコンビニのイートインスペースでおやつを食べるのが日課だ。
でも今日はその誘いを断り、新しい誘いを持ちかけた。



『ねぇ 今日恭平の稽古場に差し入れ持っていくんだけど、くれはもこない? 』



くれはは少し悩んだ表情を見せた後 ‘ 行かない ’ と答えた。



くれは「明日あなたに教えてもらえるように、分からないとこまとめたりするわ。恭平に舞台楽しみにしてるって伝えといて ~ 」


『うん。分かった 』


くれは「じゃっ。また明日 !あなた様よろしくお願いします!!!」


『その言い方やめてよ 笑』



その時のくれはは、一瞬、どこか悲しいのか、寂しいのか、暗い感情を持っているような表情をしていて、
少し気になりながらも、 ‘ ばいばい ’ という時には笑顔になっていたので深くは考えていなかった。








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「ん~!これ美味しい!! ハマりそう ♡....あなた?」


『.....これ、親友が帰りに寄るコンビニでいつも食べてた味に似てる。』


「あなた最近、その親友さんと恭平?って人の話、よくするよね。......会いたいの ?」


『......うん、会いたいよ。 でも、大丈夫 』


「話せば、帰らせてくれるんじゃない?」


『いやっ、! 帰らない。










帰れない。』






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