その日はとても空が綺麗で…仕方がなかった。
そんな空も私が鳥の様に飛べば…簡単に紅くなる…?
ガチャ…
屋上のフェンスに手をかけ、深呼吸をする。
あーぁ。せっかく気持ちよく死ねると思ったのに、
仲間に生きることを言われ、面倒くさくなるなぁ…
みんな知ったかぶりする。何もかも知らないくせに
リスカの訳も…楽になりたい理由すらも知らない…!
人には愛想よく…お母さんに言われていましたね。
友達なんて響きが良いだけの飾りでしかないけど?
ヒューン…グチャァァ!
私の体は重力により簡単に潰れた。
救急隊員が告げる。もう死んでいます と。
私は、当たり前のように…死んでしまった。
やっと楽になれたなぁ。
亡くなってしまい…死を悼まれる。
辛いことに寄り添ったって…私は救われないのにさ…
でも何故だろうか? 涙が溢れ出てくる。
届く筈もない…
そんな儚い言葉も、蝉時雨にかき消されてしまった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!